あの頃の空

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あの頃の空

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062180405
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

行く末の不安に抗いながら、新たな驚きや歓びを発見するオヤジたちの挑戦。迷える熟年男性に贈る人生の応援歌!

定年を迎えたあの頃、忙しかった30代のあの頃、楽しかった少年時代のあの頃、そして、いつか訪れる終(つい)の瞬間……。昭和のノスタルジー溢れる追憶の日々。読めば励みになる人生の短篇集(全8篇)

『駅男』 定年後も会社に足が向いてしまうのではと不安に駆られる瀬木(59歳)。毎朝駅のベンチで新聞を読みふけり電車に乗らないスーツ男を見かけるが。

『リボン仲間』 会社が倒産して就活に苦労する川端(53歳)は、救いを求めて飛び込んだストリップ劇場である光景を目撃、家族に言えない秘密をもつ。

『カントリータイム』 実社会でキャリアのある60男がカナダ語学留学に挑む。英語で思い通りに表現できないもどかしさから、若い女子学生を叱ってしまう。

『花の下にて』 夫に先立たれた律子(79歳)は、周囲にばれないように一世一代の大嘘をつく。老いた自分の姿を監視する福祉社会に律子は動揺する。(他4篇)

駅男
リボン仲間
公園
カントリータイム
僕が十五歳だった頃
あそこ
勝敗に非ず
花の下にて

【著者紹介】
1934年、東京生まれ。コピーライターを経て’60年、短篇「背」で新潮社同人雑誌賞を受け作家デビュー、佐藤春夫に評価される。’90年、『北の海明け』で新田次郎文学賞受賞。’95年、ドゥマゴ文学賞を受賞したベストセラー『黄落』はその後TVドラマ化、舞台上演される。’96年、『江戸職人奇譚』で中山義秀文学賞受賞。他の著書に『士魂商才――五代友厚』(講談社文庫) 『昭和質店の客』 『兄よ、蒼き海に眠れ』(新潮社)など。古武道師範・剣道5段。

内容説明

定年を迎えたあの頃、忙しかった三十代のあの頃、楽しかった少年時代のあの頃、そして、いつか訪れる終の瞬間…。昭和のノスタルジー溢れる追憶の日々。迷える熟年男性に贈る人生の応援歌。

著者等紹介

佐江衆一[サエシュウイチ]
1934年東京生まれ。コピーライターを経て’60年短篇「背」で新潮社同人雑誌賞を受賞し作家デビュー、佐藤春夫に評価される。’90年『北の海明け』で新田次郎文学賞受賞。’95年ドゥ・マゴ文学賞を受賞したベストセラー『黄落』はその後TVドラマ化、舞台上演される。’96年『江戸職人奇譚』で中山義秀文学賞受賞。古武道師範・剣道5段(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

散文の詞

150
定年がテーマの短編集です。 とは言いながら、定年と関係ない話も有りますが…。 サラリーマンは身につまされる話もあるのではないでしょうか。 でも、そこは、小説ですからやはり普通ではありません。 まあ、こんなこともあるかな?くらで読めば楽しめるのではないでしょうか。 2021/12/14

やま

94
2012.10発行。字の大きさは…中。リボン仲間、公園、カントリータイム、僕が15歳だった頃、あそこ、勝敗に非ず、花の下にての8話。いろんな人のあの頃の思いが語られます。カントリータイムがよかったです。井上は、60才で定年後、嘱託で4年働き、2年がたちます。春から英会話スクールに通い、8月下旬からカナダの大学へ4週間のホームステイ留学に参加し、外国人の教師、同じ留学生、ホームステイ先の老夫婦たちとの暮らしが語られます。その4週間の生活が、66才の井上にとって新鮮で、刺激的で、新しい発見が多い毎日でした。→2021/03/05

Lara

80
「定年、三十代、少年時代等々、おやじ達の人生の応援歌」短編8作品集。いずれも、当方の身につまされる話と感じて、あっという間でした。さすがに、大人の作家さんの物腰の柔らかい、肩の力が入っていない、自然な単語ですいすい入っていった。いずれも、皆さん前向きな人生!やっぱり、人生いくつになっても、捨てたもんじゃない、どんどん前に進みたい。2020/06/29

あつひめ

69
胸がチクッとなってしまったのは、自分の家族もそろそろ主人公たちの年代に入りつつあるからかもしれない。男と女では時間の感じ方が違う。男は生まれてこの方表ばかりを見て生きている。家族を養うために。「友がみな我より偉く見ゆる日…」を思い出した。ついつい比べてしまう。でも、男は比べることで切磋琢磨してより頑張ってきた。第二の人生って本当は何なのだろうとも正直思ってしまう。別の人生があるわけでもない。ただ、今とは違うことをすることで違う喜びを得る事?家族の支えって本当に大事なのかもしれない。明日は我が身かなぁ~。2013/01/12

七色一味

38
読破。う~ん。う~ん。近い将来の自分の姿がここにあるみたいで、どうも乗れないというか…。分かるんだけど、分かりたくないというか…。読んでみて、何かが足りないって思っていたんですが…。そうかぁ、この作品には、普通にあるはずの何かが足りない──というか、ごっそり抜けてるような感じ。わざとなのかなぁ~。老練という言葉がぴったりするような作品で…。うぅぅ…。分かりたくなぁ~い!2013/03/04

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