出版社内容情報
同期の女刑事が身代わりとして監禁事件の人質に。捜査一課の刑事・宇田川は殺人事件を追いながら……。『同期』シリーズ待望第2弾!
SITに配属になった同期の女刑事が、身代わりとして監禁事件の人質になった――。警視庁捜査一課の刑事・宇田川は、別の殺人事件を追いながらも、彼女の安否が気にかかる。自らが関わる事件は、公安主導の捜査に変わっていき、宇田川は姿を消している元同期、蘇我との連絡を試みるが……。20万部突破、今野敏の集大成的警察小説『同期』のシリーズ第2作。この組織には、刑事によって解決されるべき謎がある。
内容説明
特殊班に配属されたばかりの同期の女刑事が、立てこもり事件で人質の身代わりとなって拉致された。警視庁捜査一課刑事の宇田川は、自らが捜査本部に入った殺人事件を追いながらも、彼女の行方が気にかかる。そんなところに警察を懲戒免職になり姿を消していた元同期の蘇我から連絡が入る。
著者等紹介
今野敏[コンノビン]
1955年北海道三笠市生まれ。上智大学在学中の1978年『怪物が街にやってくる』で問題小説新人賞受賞。卒業後、レコード会社勤務を経て作家となる。2006年『隠蔽捜査』で吉川英治文学新人賞受賞。2008年『果断 隠蔽捜査2』で山本周五郎賞、日本推理作家協会賞受賞。「空手道今野塾」を主宰し、空手、棒術を指導(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あすなろ
130
同期シリーズ?第二弾。刑事、公安、SITの男女若手三名は、好きなキャラクター。ホント、今野氏は、キャラクター作りが上手い。主人公の正義感ある刑事の成長ストーリーと、垣間見れる潜入する公安の同期と面白さは枚挙暇ないと自分は感じた。また、現実は知らないが、公安対刑事のスタンスも興味ありました。次作あれば、また楽しまさせて頂くことにしたいです。2014/10/07
大地
117
同期シリーズの2作目。新たな同期の登場。前作よりも少し軽い感じでサクッと読めました。若手同期トリオもいいですが、ベテラン刑事たちが今作もいい味出してます!!個人的には1作目の方が面白かったかなという印象ですが、続編が出れば是非読みたいです。2014/11/19
ノンケ女医長
108
こんな事件が実際にあるとすると、神経が持たない…。徹底した秘密を強いる、ある部署が主。展開にたくさん、ハラハラできた。隠密行動が必要な特別事件。警視庁刑事部特命捜査対策室へ、異動早々に本件へ遭遇してしまった大石陽子。電話に出てしまった意味も堪能できて、良かった。解決後、赤坂のスペイン料理店でテーブルを囲む同期の描写に安心した。それにしても、著者はたくさんの警察小説を書かれていて、いったいどう情報を得たのだろうかと感心するばかり。2023/04/10
myunclek
108
絶対絶命の窮地からの解決があまりにも呆気なく展開してしまった感があるものの、今野敏らしい警察小説でした。同期3人が、公安、SIT、刑事とそれぞれの異質なポジションで関わった異なる事案。欠落した糸が最後に繋がったのだろうか?2015/09/09
chiru
82
『同期』2作目。 人質にとられた元同期の捜索と、連続殺人事件の繋がりを担当する宇田川刑事。 手掛かりがないまま膠着状態に陥り主導権は公安へ。 陰で動く公安と捜一は、二律背反でありながらお互いの役割を認めつつ、解決の糸口をたぐっていく。 宇田川、蘇我が、公安と捜一の接点となって結果を出すところに面白さや人情味を感じる。 宇田川のまっすぐさ、蘇我の無関心を装った友情が熱くてかっこいいです。 ★3 2018/03/07