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出版社内容情報
大河ドラマのヒロイン新島八重など、代表的明治女10人のしなやかで凛としたライフヒストリーと、彼女たちを磨いた江戸の教えを紹介
2013年大河ドラマは、明治女の新島八重が主人公です(番組名「八重の桜」)。
本書は、明治女のしなやかでプライドをもった生き方を、新島八重をはじめとする10人の明治女を通して浮き上がらせていきます。
もともと明治人といえば、『坂の上の雲』しかり、大正・昭和生まれの人間と比べ、人としてもっているものが違うと別格扱いされてきました。
第一章では、外国人が絶賛した明治女の意外な素顔、明治女を磨いた江戸の生き方本などをご紹介。
第二章以降では、今こそお手本にしたくなる、自由で品格のある明治女のライフヒストリーが展開されます。新島八重ほか、「鹿鳴館の花」といわれた初代帰国子女の大山捨松、現パナソニックグループ創業者松下幸之助の妻むめの、浅草生まれの明治女で名脇役女優沢村貞子とその母、父や母との葛藤を抱えた幸田文など、それぞれの生き方も紹介していきます。
逆境のなかでの、振る舞いや聡明な選択、桜梅桃李に自分のよさを発揮できるしなやかさ……、私たちそこから、そんな時代であれ、凛として軽やかに美しく生きるヒントを得られるはずです。
第一章 明治女 ――外国人があこがれた明治女の意外な実像
外国人たちの証言/明治も読み継がれた江戸の生き方本/女性のための四徳/お稽古事で心を強くする/すごろくで人生のビジョンを身につける 他
◆誰かに教えたくなる話1 英語・フランス語になった「ムスメ」
第二章 新島八重 ――男装もウエディングドレスもひとりの私
男装しスペンサー銃を手にした八重/夫婦はともに戦う同志/心だけは負けない/日本初のウエディングドレス 他
第三章 大山捨松 ――「鹿鳴館の花」は仮の姿
熱狂的な喝采を受けたアメリカでの演説/初の日本人女子留学生/思いがけない縁談/「鹿鳴館の花」という役割/日露戦争総司令官の妻 他
◆誰かに教えたくなる話2 『不如帰』騒動
第四章 松下むめの ――経営の神様以上だった松下幸之助の妻
もうひとりの創業者/「できませんではいけません」/「人生は誰かからもらうものではない」/夢が「人を動かす」/従業員が大事/幸之助との衝突の原因
第五章 幸田幾美・幸田八代 ――文豪に嫁いだ正反対の妻ふたり
創意工夫に秀でた産みの母、幾美/男物の着物を着こなす妻/価値観のちがう継母/相手も自分も満たされず 他
第六章 幸田文 ――幸田露伴が台所で行った人間教育
愛されざるの子/父の手習い/掃除と、台所のしつけ/精神力が弱いのは「悪」/子連れ出戻りの娘 他
◆誰かに教えたくなる話3 この親にしてこの子あり 文の習字指導
第七章 杉本鉞子 ――欧米で著書『武士の娘』が大反響
筆頭家老の家の娘/「毎日この鏡をごらんなさい」/日本での教えがことごとく否定されて/『武士の娘』をアメリカで出版 他
第八章 今泉みね ――女の志の見せ方
福澤諭吉へのいたずら/死の覚悟とお汁粉/一歩も引かない武家の女/歯に衣着せぬ夫婦げんか/政治家の妻/最後の役目
第九章 加藤マツ ――ダメ亭主の妻にして名優に育てた母
遊び人の夫と働き者の女房/「こんにちさまに申し訳ないからさ」/女は泣いてはいけない/関東大震災/鬼神の大活躍 他
第一〇章 沢村貞子 ――名脇役女優のいさぎよい人生
浅草で生まれ育った明治女/初めての恋と還暦での結婚/ひとつ壺/最初で最後の出しゃばり 他
【著者紹介】
石川真理子(いしかわ・まりこ)1966年、東京都品川区に生まれる。文化女子大学服装学科卒業。アパレルメーカーに勤務、退職後、集英社の編集プロダクションに勤務。1992年に結婚後、フリーライターとして広告・雑誌編集、ウェブマスター、書籍プロデュースなどの企画及び執筆を手がける。
祖父方は仙台藩士、祖母方は米沢藩士という武家の血を引く。幼いころより明治生まれの祖母より教育を受け、長じてからそれが武士道にもとづいた武家の教えであったことに気づく。歴史の研究をライフワークとし、特に幕末史や幕末の人物、風俗、風習、文化、教育などを学んでいる。民俗学や地方史にも興味を抱いている。
NPO法人武士道協会会員、全国歴史研究会会員。
著書には、『ADHDとして生きる』(診断と治療社)、『ADHD・アスペルガー症候群のある子と親のためのポジティブライフガイド 自信と勇気を生む26章』(明石書店)、『いまも生きる「武士道」 武家の女性の精神を貫いた祖母の教え』(講談社a新書)ほかがある。
内容説明
パナソニック「陰の創業者」、看護学校の設立に尽力した「鹿鳴館の花」、欧米でベストセラーとなった『武士の娘』著者など10人の明治女が教えてくれる「一段高い生き方」。
目次
第1章 明治女―その意外な実像としなやかさの原点
第2章 新島八重―男装もウエディングドレスもひとりの私
第3章 大山捨松―「鹿鳴館の花」は仮の姿
第4章 松下むめの―経営の神様以上だった松下幸之助の妻
第5章 幸田幾美・八代―文豪に嫁いだ正反対の妻二人
第6章 幸田文―幸田露伴が台所で行った人間教育
第7章 杉本鉞子―欧米で著書『武士の娘』が大反響
第8章 今泉みね―女の志の見せ方
第9章 加藤マツ―ダメ亭主の妻・名優を育てた母
第10章 沢村貞子―名脇役女優のいさぎよい人生
著者等紹介
石川真理子[イシカワマリコ]
1966年、東京に生まれる。祖父方は仙台藩士、祖母方は米沢藩士という武士の一族を先祖に持ったことをきっかけに、武士道や武家の暮らし、武家女性の生き方などの研究を始める。現在は、江戸から明治期にかけての人物、風俗、風習、文化などにもフィールドを広げている。NPO法人武士道協会会員、全国歴史研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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