菊池先生の「ことばシャワー」の奇跡―生きる力がつく授業

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062179119
  • NDC分類 375
  • Cコード C0095

出版社内容情報

“ことばの力”が子どもたちをみるみる変えた! 荒れた学級を立て直し、生きる力を与える、菊池先生のことばの授業を初公開!コミュニケーションの授業で今もっとも注目されている小学校教諭の菊池省三さんが、NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に登場。

菊池教諭は、子どもたちに“ことばの力”を身につけさせることで、これまで多くの学級崩壊したクラスを立て直してきました。
本書では、6年1組の子どもたちに起きた奇跡と、ことばの授業を読者が実際に活用できるよう解説しています。

“ことばの力”がつくことで人は変わります。

この年、6年生を担当した菊池教諭は、4月早々、子どもたちに「クラスからなくしたいことば」を挙げてもらいました。
すると、子どもたちは彼らがふだん使っている「死ね」「ばか」「消えろ」「キモイ」「ブタ」などのことばを出してきました。反対に「クラスにあふれさせたいことば」を挙げさせると、「ありがとう」「頑張ったね」「成長したね」というようなことばを挙げたのです。子どもたちの本当の気持ちはここにあったとわかります。
菊池教諭は、1年にわたり子どもたちにことばの授業を行っていきました。それは、何が良くて何が悪いのか、考える力をつける授業でもありました。
相手の良いところを見つけてほめる「ほめことばのシャワー」、自分を見つめる「成長ノート」、語彙をふやすことで自分の気持ちを素直に表現できるようにもなりました。
一人ひとりが成長し、クラスの仲間との関係がどんどん変わっていく感動のドラマも本書には記されています。
 
心を育て「生きる力」がつく菊池メソッドは、企業の新人研修にも取り入れられるなど、子どもだけでなく大人にも役立ちます。本書を読んでいただければ、“ことばの力”によって人の心は整理され、変化していくことを実感できるはずです。

プロローグ  
5年生のときの私(子どもの作文より)
第1部 ことばシャワーの教室   
第1章 1学期 1組にあふれさせたいことば・なくしたいことば
第2章 2学期 相手を論破するのではなく、認め合う話し合いをしよう?子ども熟議
第3章 3学期 卒業制作で、成長新聞づくり
第2部 人を1秒で変えることば 菊池メソッドでコミュニケーションの達人に!  
第1章 コミュニケーション力に必要な力とは
第2章 成長のための10の菊池メソッド
第3章 私たちの成長記録
エピローグ


菊池 省三[キクチ ショウゾウ]
著・文・その他

関原 美和子[セキハラ ミワコ]
著・文・その他

内容説明

いじめ、学級崩壊―荒れた教室をつぎつぎと立て直すカリスマ教師の感動の実話と実践的メソッド。

目次

プロローグ 「生きる力」の基本にコミュニケーションがある
第1章 荒れた学級に降りそそぐ「ことばシャワー」
第2章 「ことばシャワー」が子どもたちを変える
第3章 最後の「ほめことばのシャワー」
第4章 「ことばシャワー・メソッド」入門
第5章 「ことば」の力を高める
第6章 「成長」をキーワードにする
エピローグ 小学校の一~二年間が人生を変える

著者等紹介

菊池省三[キクチショウゾウ]
北九州市立小倉中央小学校教諭。1959年、愛媛県に生まれる。山口大学教育学部卒業後、北九州市の小学校教諭となる。学級崩壊したクラスをこの20年でつぎつぎと再生。菊池メソッドを見学しに、教育関係者に限らず多くの人々が、全国から訪れる。また、研究サークル「菊池道場」では毎週、九州の教師を中心としたメンバーが事例研究を行っている。全国コミュニケーション教育研究会会長、授業づくりネットワーク九州青年塾塾長、文部科学省「『熟議』に基づく教育政策形成の在り方に関する懇談会」委員などを務める

関原美和子[セキハラミワコ]
教育ジャーナリスト。1964年、東京都で生まれる。日本女子大学文学部教育学科卒業。教育専門紙記者、出版社編集者を経て、フリーランスのライター・編集者に。教育問題やNGO活動を中心に取材。著名人のインタビューなどフィールドを広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

超運河 良

24
言葉は人生を決める!明るい言葉は人を明るくして自分自身にも明るい人生になる!運という親友と仲良くなるには愚痴、泣き言、悪口をきっぱり別れると仲良くなれちゃう。愚痴、泣き言を言ってるとボキャブラリーがなくなる。褒め言葉をどんどん使うと頭も良くなって更に才能もどんどん開花する!明るい言葉を使うと今まで人生に灰色のサングラスをして見ていた光景がバラ色のサングラスに変わり過去も現在もバラ色に見えて楽しい日々に早変わり。心配には二つあって失敗の心配と成功の心配がある。暗い言葉の人は失敗を心配して明るい人は成功の心配2015/11/05

やどかり

17
先生の取り組みでここまで子供たちを変えられるのかと教育の大切さを実感したし、言葉の持つ力に驚いた。子供って、最初からひねくれてるんじゃないんだよね。先生の指導を受けた子供たちの作文が秀逸!大人でもそんな文章や単語は使えないだろうという心を打つ作文になっている。子供って成長したいという本能をみんな持っているんだなと感じた。私もこんな先生に会いたかったな。2014/01/25

とよぽん

16
今の子供たちは本当に、自分を表現して人と関わる力(コミュニケーション能力)が乏しいと感じる。生徒のけんかやトラブルに、教師が仲介して人間関係を修復することがよくある。昔(私が子供の頃)は、そんなことはほとんどなかった。当事者が解決してきたのだ。「成長ノート」や「私の本」など、菊池先生の実践を中学校でもまねてみたい。やり方は小学生と同じとは行かないだろうが・・・。エピローグの前のページで、「まだまだ、私も成長の過程にいるのです。」という菊池先生の言葉が偉大。若い先生に是非読んでもらいたい。2016/01/26

Gatsby

16
すごく魅力的なクラスづくりであり、子供がこういう先生に巡り合えるとしたら、何と幸せなことであろうか。肯定的な言葉を教室にあふれさせることによって現実の世界を良い方向へ変えていく取り組みが紹介されている。自分を過小評価しがちな日本の子供たちに、有効な方法だろう。私も、言葉の持つ現実を変えていく力を信じているが、気をつけるべきは、菊池先生の方法はデフォルトであり、そのまま真似をしてうまくいくものではないということだ。菊池先生と自分では違うところがたくさんある。対峙する相手も年齢も違う。それを忘れてはならない。2013/01/07

ありんこ

11
新学期、初めて自分のクラスの前に立つ先生によって、そのクラスの一年間が決まるといっても過言ではないと思う。娘二人の担任の先生はどんな人になるのかな。菊池先生のような先生だといいのになあ。と思いながら読みました。子どもたちはみんな立派に生きている素敵な人。娘たちにもことばシャワーをかけたいと思う。2013/03/27

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