日本で知った「幸せ」の値段―無一文の留学生が、大学准教授になるまで

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日本で知った「幸せ」の値段―無一文の留学生が、大学准教授になるまで

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  • サイズ B6判/ページ数 166p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062179003
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

来日して25年。苦学生から経済学者になった著者が、<お金>をキーワードに綴る意外な日本の素顔。本当の日本の豊かさを考える!

日本に憧れ、たった7万円を持って来日したスリランカ人のにしゃんたさん。
難しい日本語に四苦八苦し、お金もなく、差別やいじめを受け、ときには円形脱毛症になりつつも、「いつかは日本で一旗あげてやる!」の一念で、笑顔で乗りきった25年間……。苦学生から経済学者になったにしゃんたさんが、日本で遣ったお金と貰ったお金、<お金>をキーワードに感じた、ユニークな日本の素顔。経済学者の金銭収支から、本当の日本の豊かさを考える!

「はじめまして」にかえて 
  日本名の値段 10万7000円

第一章 日本で「なんとか」稼ぐ
  日本に来たときの所持金 7万円
  初めてのアルバイト 時給500円
  目標にした外人タレントの古本 300円
  大学時代にためた貯金 300万円
  空手の稽古代 0円

第二章 日本で「なんとか」生きる
  バーの用心棒時給 1000円
  初出演のテレビのギャラ 3万円
  京都府名誉友好大使の報酬 約10万円
  株式会社の投資金 100万円
  行きつけの店のコーヒー 200円
  県立大学准教授の年収 約800万円
  1ヵ月の飲み代 約7万円
  学生たちと食べた定食 600円

第三章 日本で「つくづく」幸せを感じる
  結婚式で使ったお金 3000円
  京町家の家賃 15万円
  社会人落語日本一決定戦の賞金 20万円
  高速フェリーのお金 500円

【著者紹介】
1969年、スリランカ中部キャンディー生まれ。羽衣国際大学現代社会学准教授。87年、来日。立命館大学経営学部卒。比較文化論を教える傍ら、テレビ、ラジオ、雑誌などに数多く出演。日本文化の勉強のために落語を始め、社会人落語日本一決定戦で準優勝を獲得。2005年、日本国籍を取得。京都市在住。

内容説明

所持金7万円でスリランカからやってきた!僕と日本とお金の深ーい物語。本当の豊かさって何?“お金”をキーワードに綴る、にしゃんた流・“日本”観。

目次

第1章 日本で「なんとか」稼ぐ(日本に来たときの所持金―7万円;初めてのアルバイト―時給500円;目標にした外国人タレントの古本―300円 ほか)
第2章 日本で「なんとか」生きる(バーの用心棒―時給1000円;初出演のテレビのギャラ―3万円;京都府名誉友好大使の一ヵ月の報酬―約15万円 ほか)
第3章 日本で「つくづく」幸せを感じる(結婚式で使ったお金―3000円;京町家の家賃―15万円;社会人落語日本一決定戦準優勝の賞金―20万円 ほか)

著者等紹介

にしゃんた[ニシャンタ]
1969年スリランカの世界遺産・キャンディー市で、国営銀行員の父、学校教師の母の元に生まれる。87年、高校生の頃、ボーイスカウトで初来日。88年、留学のため再来日をはたし、立命館大学に入学。大学在学中は体育会系の日本拳法や空手を学び、全国空手道連盟公認四段、全国空手道連盟公認指導員の資格を取得。同時に、出場した弁論大会ですべて優勝を獲得、スピコン荒らしの異名を取る。立命館大学を学部総代で卒業後、大学院に進み、名城大学で商学修士号、龍谷大学で経済修士号と経済(民際)博士号を取得。2002年、山口県立大学講師、06年に准教授となり、同大学に7年間勤務。10年より、羽衣国際大学現代社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

52
素晴らしいです。日本にたった7万円持ってやってきたスリランカの青年。日本の大学に入るつもりだけれど、日本語もしゃべれない。1年前ホームステイでたった1日泊めてもらった家に来て、面倒見てもらえると思っていたらしい。実際、スリランカの彼の実家の母はそうやって何人もお世話している。でも日本ではそうはいかない。住み込みで働けるところを探し、語学学校から立命館大学の留学生枠に合格。就職できなくて大学院に。そして大学の准教授に。いじめにあい、苦労もしているが人に恵まれ、日本人女性と結婚。空手、落語、TV講演会と活躍。2017/03/10

なにょう

20
願えば叶う、だけどこの方はやることちゃんとやってるなぁって。頑張ってるわ。あなた、2年で日本語習得して、ちゃんと漢字も書けるようになったってそれはほんまにえらいわ。非漢字文化圏から来てそれはほんまにえらいわ。私、なんか何とかなるってぼんやり思ってたけど、甘えてたらいかんわって思った。★38歳くらいまで辛抱して大学勤めて結婚して、今は安定してるみたい。私なんかまだまだだ。これからも波乱はたくさんあるだろうなぁ。2017/02/26

ヨータン

17
素晴らしいです。彼の努力、そして何より人に好かれる性格のでおかげで、日本でこんなに活躍できたんでしょうね。それにしても彼を差別していじめた山口の大学の上司、いい年しておとなげないなと思いました。2018/02/04

3
幸せに値段なんてあるんだろうか?そう思いながら読み進めました。きっと「にしゃんた」さんはスリランカでも、日本でも…どの国でも周りの方々に愛されその事を素直に感謝して大誠されてたんだろうな…と思う。日本人特有の社交辞令を真に受けスリランカから出て来てしまった外国人を過去にたった1日お世話しただけのホストファミリーの寛大な対応から始まり…国籍を取得し、家族を得て・大学の教授を含め様々な仕事も波乱万丈だけでは済まされない。様々な事柄にヒヤヒヤしたり、悲しくなったり安堵したり…幸せの値段。心に留めようと思いました2024/04/23

Yuko

3
「所持金7万円でスリランカからやってきて、苦学生から大学准教授になった著者が、“お金”をキーワードに綴る日本の素顔。本当の豊かさとは何かを考える。」 スリランカから所持金7万円でやってきた著者の奮闘記。スリランカ人から見た日本と日本人。言葉の壁、文化の壁、差別を乗り越えて逞しく生きる著者の頑張りに拍手。2015/08/15

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