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ぼくたちの骨

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062178617
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

足に痛みを抱える女子中学生が、動物園で風変わりな小屋を発見した。剥製修復を通して、死とは、命とは何かについて考える物語。 中学3年の女子・安中千里は、陸上部に所属しているが、足の裏の痛みが悪化し、現在、休部中だ。幼稚園からの幼なじみの男子・小木遥から、新聞部に誘われているものの、気乗りしない。
 しかしある日、思い出の動物園「あがたの森動物園」が休園寸前ということを知り、取材に行く遥といっしょに再訪することになる。久々に訪れた動物園の中で、千里はモノレールに乗り、風変わりな小屋を発見する。その小屋には、動物の剥製ばかりがおさめられていた。

樫崎 茜[カシザキ アカネ]
著・文・その他

内容説明

陸上部の女子中学生と、不格好な剥製の出会い―。足を痛めた千里は、休園間近の動物園で、肥満体の剥製と遭遇する。走りたい。あのチーターだって走りたいはず。剥製の修復を通して見つめる、動物園と博物館、そして生と死。椋鳩十児童文学賞、日本児童文学者協会新人賞受賞作家の最新作。

著者等紹介

樫崎茜[カシザキアカネ]
1980年、長野県生まれ。2006年、講談社児童文学新人賞佳作受賞。デビュー作『ボクシング・デイ』にて、椋鳩十児童文学賞受賞。前作『満月のさじかげん』にて、日本児童文学者協会新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

coco

34
怪我のため陸上部の練習に参加したくてもできない千里。幼馴染に新聞部に勧誘されたことから、取材で動物の剥製と出会い、その出会いを通じて自分の怪我とも向き合っていけるようになっていく過程が胸に響いた。骨と筋肉の関係や動物園と博物館のつながりなど興味惹かれ、面白かった。これから剥製や動物の骨を見るとき、見方が変わりそう。メタボチーターがどうなるのかぜひ読んでみたいけど、続編出るのかな?出てほしい。2015/10/27

わっぱっぱ

28
元職業柄もあって、これまで多くの動物の死体に接してきた。死後直後は、まだ温かくて柔らかいものがもう息をしていないことが不思議で仕方なかった。体が固く冷たくなってゆくと今度は、死んでいるのに皮(毛)や骨は何も変わってないことが不思議に思えた。その“変わらない部分”は、生者が死者を死者と受け入れるための縁(よすが)のようなものだと最近は思う。その持ち主を偲ぶものであると同時に彼らの死を認識するためのものでもあるのだと。 死に触れず死を受容することは難しい。身近にある死に鈍感でいたくない。 2017/03/30

ばいきんまん

14
陸上部の休部と、新聞部での剥製調査。設定やテーマが必ずしもこれである必要はないのだけれど、取材に自主的に取り組む彼・彼女らはちょっと優等生すぎるなあと思いながら読んだ。だって「面倒くさい」というような気持ちが本のどこにも一欠片もないんだもん!ブーニャンの狩りの意味を知ったときは「そうだったんだ〜(^^)」と微笑ましく思った。2013/03/19

さわこ

13
登場人物みんなが優等生すぎて入り込めない。一人ひとりのキャラも生かせていない気がする。テーマはおもしろいし、すごくよく取材して書かれているようなのだけど、小説全体まで真面目すぎる雰囲気になってしまったのでは。カバーの「ある日、どこかで、なにかの動物が死んだ。それだけですませてしまっていいのかなぁと思います」という文は印象に残った。ところで「しゃっこんのせ」ってどういう意味だったんだろう。★★☆☆☆2014/06/16

野のこ

11
チーターが生きていたころをもっと掘り下げて欲しかったです。戦時中のサーカス団の話が気になりました。あとがきの「ミノル」くんも気になります。剥製に修復や足底筋膜炎については詳しくなりました。中途半端に終わったので次回作が楽しみです。2016/05/15

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