魂を追う者たち

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魂を追う者たち

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062178075
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

精霊があたし達の絆を試すというなら、地の果てだって行ってやる。妹・セゼナの魂を取りもどすために。廣嶋玲子のハイファンタジー!「あの子を返せ、返せってば!」
七年前の雨季、狩人として名高く、その勇猛さから《牙の民》とも呼ばれるイシーバ族は得体のしれぬ病により全滅の危機を迎えていた。そこで村の呪術師・ムンダワが提案したのが、《虚人》を生む禁術だった。
器として選ばれたのは、主人公ディンカの最愛の妹・セゼナ。ムンダワは《虚人》に死者の魂を憑りつかせ、病をもたらした呪いをとく方法を見つける。しかし危機が去った後も儀式は繰り返され、村はセゼナの犠牲の上に繁栄を遂げたのだった。
ある日、セゼナは儀式のあと意識を失う。目は見開かれ、瞳は真っ青に染まっていた。ついに器が壊れたのだと、笑うムンダワ。
しかし、ムンダワの手下・リークは、セゼナの魂が精霊のようなものによって、運びだされたのを見たという。
いったい何のためにセゼナを?
ディンカは、精霊にまつわる言いつたえを手がかりに、さまざまな生き物がひそむ危険な大草原へ、セゼナの魂を取りもどす旅に出る。

廣嶋 玲子[ヒロシマ レイコ]
著・文・その他

内容説明

大平原に暮らす“牙の民”の少女ディンカは、ある三日月の夜、双子の妹セゼナのために祈りを捧げていた。魂の座をこじあけられ“虚人”となってしまったセゼナが、無事に儀式を終えられるように。しかし、その祈りもむなしく、セゼナは何者かに魂を奪われてしまう。ディンカはセゼナを抱え、生まれ育った村を飛びだす。そして、精霊にまつわる言いつたえを手がかりに、ギバとリークという二人の仲間とともに、妹の魂を追う旅に出るのだった―。

著者等紹介

廣嶋玲子[ヒロシマレイコ]
横浜市生まれ。『水妖の森』(岩崎書店)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆみねこ

65
大平原に暮らす〈牙の民〉の少女・ディンガは、双子の妹セゼナの奪われてしまった魂を取り戻す旅に出る。ギバとリークという二人の仲間とともに。様々な困難と抱えた秘密が明らかになる。こういうファンタジー、大好きです。YAのコーナーの本ですが、大人のファンタジーファンにもお勧めです。2017/03/13

frosty

22
これで廣嶋さんの著作は三冊目かな。軽く読めてしまうけれど、とても好き。「青の王」よりも伝えたいメッセージが明確に文章に現れていたのを感じたかな。最後から二段落目が、不要に思えてしまった(><) ケイナと砂獅子が好きだった!2017/06/09

バニラ風味

20
呪術師のせいで、大切に妹が虚人にされてしまった。目が青くなってしまい、人としての反応がなくなってしまった妹を元に戻すため、彼女を連れてディンカは旅に出ます。狩りを教えてくれるギバと、謎の贄人リークと共に。家族がいない少女・少年たちは頼りにする者もなく、旅先での情報を頼りに冒険する姿は、ハラハラドキドキ。登場してくる虫や鳥、獰猛な動物も想像するとぞっとします。旅をするうち、ディンカは意外な事実を知り、助けてくれる人も出て、話は思わぬ方向に。呪術、精霊、砂漠などが出てくる壮大なお話でした2018/10/06

Nyah

19
七年前の雨季、狩人のイシーバ族は正体不明の病で全滅の危機となった。そこで村の呪術師・ムンダワが禁術「虚人」(死者の魂を乗せる事で知恵を借りる)を提案し、その器として選ばれたのは、主人公ディンカの最愛の妹・セゼナ。しかし病が去った後も儀式は繰り返された。ある日セゼナが壊れたとムンダワがいう。魂が抜けたセゼナの魂を取り返すためにディンカ、ディンカの狩の相棒ギバ、ムンダワの贄リークの三人で旅に出る。 日本昔話ではなく、草原と砂漠の国の話。真っ直ぐな気性のディンカが仲間と妹を取り返せたことが良かったです。2020/04/11

Norico

17
妖怪の子預かりますシリーズで廣島さんにはまり気味。精霊とかが出てくる王道めなファンタジー。敵と仲間、旅で出会う人々。砂獅子がかわいいしかっこよい。主役はディンカじゃなくてリークになるのかな?これからみんながどんな暮らしをしていくのかも読みたいなぁ2020/01/13

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