ラバー・ソウル

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  • サイズ B6判/ページ数 571p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062177139
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

彼はすべてを知り、愛した。大胆不敵かつ超細密。空前の純愛小説が幕を開ける。

洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との唯一の繋がりだった鈴木誠(すずきまこと)。36年間、女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞(みしま)絵里(えり)を座らせる。
ミステリー史上に残る衝撃だ!(金高堂土佐山田店 生駒聖氏)
度肝を抜かれました(東京都 60代 女性)
「えぇー、何これ!?」(千葉県 30代 女性)
再読後、納得し驚嘆した(長野県 30代 男性)
半端なくお見事。大傑作(東京都 50代 男性)
読み終わってしばらく、言葉を発せなかった(東京都 20代 男性)
あいた口がふさがらない(兵庫県 10代 男性)
終盤に唖然とし、読み終えた後呆然とした(神奈川県 30代 男性)
その意味がわかったとき、やられるのです。がつん、とでなはく、ぐさり、と。(精文館書店中島新町店 久田かおり氏)
恐ろしく優しい小説(兵庫県 10代 女性)
哀しさと羨ましさでいっぱいになってしまった(京都府 40代 女性)
鈴木の一生を賭けた犯罪と恋が、無駄だったとは思えない(大阪府 30代 女性)
せつなくてせつなくて、たまらなかった(愛知県 30代 女性)
私は私がそうするように、鈴木誠が人を愛しているとは信じられなかった。愛することに、罪はないはずなのに。(福井県 20代 女性)

――大胆不敵かつ超細密。空前の純愛小説が幕を開ける。

内容説明

洋楽専門誌にビートルズの評論を書くことだけが、社会との繋がりだった鈴木誠。女性など無縁だった男が、美しいモデルに心を奪われた。偶然の積み重なりは、鈴木の車の助手席に、美縞絵里を座らせる。

著者等紹介

井上夢人[イノウエユメヒト]
1950年生まれ。82年、徳山諄一との共作筆名・岡嶋二人として『焦茶色のパステル』で第28回江戸川乱歩賞を受賞。85年、『チョコレートゲーム』で第39回日本推理作家協会賞長編賞、89年、『99%の誘拐』で第10回吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壷』刊行と同時にコンビを解消する。92年、『ダレカガナカニイル…』でソロとして再デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

269
初読みの井上夢人さん作品ですが、まさかまさかの超ド級ウルトラどんでん返しミステリーでした。ハードカバーで約600頁近くある超ヘビー級大作もなんのその、あまりの面白さに、ほぼ1日で読了してしまいました。この作品の持つハンパない‘吸引力’は東野圭吾さんの『白夜行』を思い出させるパワーです。読み進めていけばいくほど、ヒヤヒヤ&ドキドキ、そしてハラハラとまさしくミステリーのオールインワンな作品でした。各章およそ30〜40頁くらいに刻まれているので、非常に読みやすかったです。 声を失う‘ド圧巻’さに参りました。2015/01/24

takaC

172
もしかして長さも戦略のうちということなのか?いや、長さに関係なく看破不可能だな。2016/05/13

みっちゃん

135
読み終わって「うわあ…」後は絶句…殺人とストーカー事件の関係者へのインタビューや聴取で進む構成には緊迫感があった。犯人の病気による風貌には痛々しさも感じたが、とにかくその思い込み、狂った論理がおぞましかった。が、最終章で「え、え〜っ!?」こういう事だったのか!衝撃で頭がぐらぐらした。読んでる間、結末が気になって何回も覗きそうになったけど、我慢して良かった…2013/06/18

財布にジャック

133
ビートルズ・ファンには堪らない演出があちらこちらに散りばめられていました。そして、ギリギリでの大どんでん返しには、流石井上さんと拍手を贈りたくなりました。しかし、このいや~な内容だと、半分くらいで読むの止めたくなってしまう人もいそうで心配です。この犯人は許せないと怒りを隠せませんが、最後まで読んだ人だけが味わえるミステリーなのにちょっと切ない読後感は、東野圭吾作品にちょっと似ています。2012/10/23

のっち♬

119
化け物のような容姿の男がモデルの女をストーキングするというもので、男の手記と登場人物が取り調べに応じる様が交錯する構成。前半から繰り返しの描写が多く、全体に冗長で、文体の平易さで読者を惹きつける印象。肝心の叙述トリックに関しては、人数と構成のために読み進めるうちに著者の意図を察してしまい、この文量が全て真相の前振りに帰していく様は必ずしも良い印象を残さないだろう、伏線が周到なだけに惜しい。二人の接点や犯罪心理もやや安直で、純愛の響きや題にも違和感。彼の人生に現れた一条の光、見出される価値はあまりにも儚い。2020/04/17

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