ローマ帝国と地中海文明を歩く

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ローマ帝国と地中海文明を歩く

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  • サイズ B6判/ページ数 415p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062176958
  • NDC分類 209.3
  • Cコード C0022

出版社内容情報

地中海文明の魅力を、著者が自ら現地を訪ね、撮影した写真を駆使して解説。ローマ帝国と地中海世界を深く知るために必携の知的ガイド古代ギリシャのポリス誕生からローマ帝国の発展まで、地中海文明の歴史は、歴史ファンの関心を惹き付けて止まない。いまトルコ共和国がある小アジアにはギリシャ時代の神殿が佇み、都ローマのフォロロマーノやスコットランドのハドリアヌス帝の長城は大帝国の繁栄を今に伝える。この壮大な地中海文明の魅力を、本村教授と東大西洋史学研究室出身の俊英が現地を訪ね、自ら撮影した写真を駆使して解説。ローマ帝国と地中海文明の魅力を味わうために必携のトラベルガイド。

第一章 ローマ繁栄の光と陰を訪ねて
●チルコ・マッシモーー『ベンハー』で知られる戦車競走場は40万人もの観衆を収めた。ムッソリーニが甦らせ、20世紀ファシズムの産物とも言われる遺跡の全容。
●フォロ・ロマーナと皇帝たちの大浴場――カエサルの墓、元老院、凱旋門が建ち並ぶ帝国中枢。『テルマエ・ロマエ』でお馴染みの大浴場は皇帝たちが競って建造。
●オスティアーーローマの胃袋を支えた外港はポンペイを凌ぐ人口で繁栄を誇った。大浴場、劇場、食糧倉庫や沈船にいたるまで、歴史学・考古学の成果を盛り込む。
●ポンペイーーナポリ近郊の遺跡には紀元1世紀に大噴火で埋没した町の日常が当時のまま残る。民家の落書きから優雅な暮らしや娼家で遊ぶ庶民の姿をうかがう。
第二章 帝国の周縁を彩る神殿と要塞・城壁
●トルコ・ディデュマの神殿――古代ギリシャからローマ帝政期に栄えた巨大なアポロン神殿は7階建てビルの高さとサッカー場ほど広いテラスで見物人を圧倒する。
●帝国東部の要・アンティオキアーーマケドニア時代に建設され首都ローマに準じるほど重視された東方の要の都市計画とユダヤ教、キリスト教が混在する遺跡を辿る。
●エディンバラからハドリアヌス帝の長城へーーローマ帝国の最北端、ブリタニアとスコットランドの境界に横たわる長城を訪ね、帝国の北方進出と防衛体制を見る。
第三章 地中海文明の源流を探索する
●クレタ島のクノッソスとゴルテュンーー迷宮で知られるクノッソスは先史時代から続く希有な町。ゴルテュンと覇を競い、ローマ帝政期も生き抜いた歴史を辿る。
●サモトラケ島の神殿遺跡――ニケ像で有名なサモトラケはギリシャの植民都市。神殿を寄進したマケドニアのフィリッポス2世の野望とローマに敗れるまでを追跡。
●大英博物館に収蔵されたメソポタミア文明の遺物
●アテネ考古学博物館の名品・秘宝
ほか


本村 凌二[モトムラ リョウジ]
著・文・その他/編集

島田 誠[シマダ マコト]
著・文・その他

池口 守[イケグチ マモル]
著・文・その他

佐藤 昇[サトウ ノボル]
著・文・その他

樋脇 博敏[ヒワキ ヒロトシ]
著・文・その他

澤田 典子[サワダ ノリコ]
著・文・その他

井上 秀太郎[イノウエ ヒデタロウ]
著・文・その他

中西 麻澄[ナカニシ マスミ]
著・文・その他

渡辺 耕[ワタナベ コウ]
著・文・その他

中川 亜希[ナカガワ アキ]
著・文・その他

長谷川 敬[ハセガワ タカシ]
著・文・その他

志内 一興[シウチ カズオキ]
著・文・その他

伊藤 雅之[イトウ マサユキ]
著・文・その他

橋本 資久[ハシモト モトヒサ]
著・文・その他

宮崎 亮[ミヤザキ マコト]
著・文・その他

岡田 泰介[オカダ タイスケ]
著・文・その他

田中 創[タナカ ハジメ]
著・文・その他

上野 愼也[ウエノ シンヤ]
著・文・その他

三津間 康幸[ミツマ ヤスユキ]
著・文・その他

高橋 亮介[タカハシ リョウスケ]
著・文・その他

内容説明

世界遺産など21ヵ所を踏査。西洋史家が説き明かす古代の魅力。北はスコットランドから南はエジプトまで、ヨーロッパと地中海世界を包み込んだローマ帝国。その栄華の跡と名所を21人の学究が探査、撮影して興味深く解説。

目次

チルコ=マッシモ―戦車競走の興奮とファシズムの記憶
マルクス=アウレリウス帝騎馬像―古代都市ローマにただ一体残された大騎馬像
オスティアとポルトゥス―首都ローマを支えた双子の港湾都市
ポンペイ―ヴィーナスの街
シチリア―ギリシア伝来、劇場文化の花咲く島
ミラノ―ケルト、ローマ、そしてキリスト教
トリーア―皇帝たちの都、北のローマ
リヨンと北辺の町々―都市の華やぎ、支える商人
南仏ミヨーのラ=グローフザンク遺跡―ローマ世界第一の陶工集落
アンダルシア遺跡紀行―地中海の息吹と都市文明の恩恵
エディンバラ―スコットランドにおけるローマ帝国
アテネ―路線バスで古代を巡る
オリンピア―「オリンピック発祥の地」を超えて
サモトラケ―マケドニアとローマの野望
ゴルテュンとクノッソス―ポリスから属州の都、コロニアへ
ディデュマ―神の声を聞く地、聞かせる地
アンティオキア―忘れられた都市を探して
キプロス―ヒューラーテースと呼ばれた神
バビロン―天空を仰ぎ見る学知の都市
ルクソール神殿―引き継がれる聖性
ドゥッガ―カパイトリウムのある町で

著者等紹介

本村凌二[モトムラリョウジ]
1947年熊本県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修了。博士(文学)。現在、東京大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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たかみりん

3
古代ローマ史の第一人者だった本村先生とそのゼミ所属の方々が執筆された古代地中海世界の都市別ガイドブック。流石に研究者の方が書かれただけあってそれぞれの都市遺跡についてかなり突っ込んだ解説が為されており、かなり興味深い。現地を訪れて遺跡を見るというのはフィールドワーク以外の何物でもない。ローマ史は古代にしては文献史料が充実してるので本を読めば分かった気になってしまうが、たまにはこういう成果を振り返るのも大事と思う。それにしても読者層が迷子な本ではある。旅に携えて行くのは少々厳しい。旅の下調べには良いかも。2013/08/01

Fumihide Miyashita

2
行ってみたいな。特にポンペイ!2014/07/30

ゆうゆう

2
学術的でありながら、手軽に取れる本です。ただ、大衆向けのためにはもう少し有名どころの写真を入れるべき。特に表紙と裏表紙…。どうせなら誰もが知っているローマ遺跡を持って来ればよかったのになぁ。空いた時間にぱらぱらと読み返したくなる一冊です。2013/06/25

Hiro

0
順々にヨーロッパの都市を旅行しようと思い、ロンドン、パリに行き、次はローマというか地中海の諸都市かなという気持ちでいる時に、図書館で本書を見つけ読んでみた。編者は高名な専門家で、そのお弟子さん方が手分けしてポンペイやアテネなど観光地や史跡を取り上げ専門家の切り口から書いた探訪記21編からなる。出てくる場所は勿論有名なところもあるけれどむしろ観光ルートから外れた、知る人ぞ知ると言った場所も多い。堅くてオタク的な専門家の本かと思ったら、結構面白い。どの文章も興味深い切り口で紹介されていて、旅情を誘うに充分。2019/11/06

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