出版社内容情報
月曜日の夜、閉店後の美容院で、ナオコ先生は、つらい記憶のせいで声が出ないまゆ子の髪を、ていねいに洗ってととのえる。12歳のまゆ子は、両親と離れて遠縁の「ナオコ先生」のもとで暮らしている。ナオコ先生の営む「ひるま美容院」は、古くからのお客さん達によって支えられている昔ながらの小さなお店だ。
まゆ子は、つらい記憶のせいで声が出ない。月曜日の夜、閉店後の美容院で、ナオコ先生は、まゆ子のためだけに丁寧にまゆ子の髪を洗って整える。
心を閉ざしていたまゆ子の声が、だれかに届く日はくるのだろうか。
第一章 ひるま美容院
第二章 まゆ子
第三章 ペンとメモ帳
第四章 サワちゃん
第五章 よるの美容院
第六章 見知らぬ少年
第七章 颯太
第八章 冬の日々
第九章 小さな星空
第十章 秘密
第十一章 タケルからの手紙
第十二章 春
終 章 まゆ子からの手紙
市川 朔久子[イチカワ サクコ]
著・文・その他
内容説明
月曜日の夜、「ひるま美容院」の暗い店内に、あまいシャンプーの香りが立ちのぼる。まゆ子の髪を、ナオコ先生は指をすべらせるように、やさしく洗い流していく。シャンプーのやわらかな指先に、心を閉ざしていたまゆ子の心がふっくらとやさしくほどかれていく。言葉を失った少女の再生をていねいな筆致で描く、新しい児童文学の誕生。第52回講談社児童文学新人賞受賞作。
著者等紹介
市川朔久子[イチカワサクコ]
1967年福岡県生まれ。西南学院大学文学部外国語学科英語専攻卒業。『よるの美容院』で第52回講談社児童文学新人賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紫綺
takaC
七色一味
おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…
糸車