われらの再生の日

電子版価格
¥300
  • 電子版あり

われらの再生の日

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062176767
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

老年作家が入れ込んだセクシーキャバクラの女。最後の恋は、めくるめく喜びと思わぬトラブル、人生の転換をもたらした。

ほんの冷やかしのはずだった……。60代後半の物書き・矢部三郎は取材にと飛びこんだセクシー・キャバクラの女・ゆりあに入れ込み、店外につれだして心身ともに関係を深めていく。同時にパソコンの手ほどきを受けた矢部は、時代の流れに乗る楽しさを知り、ブログや電子書籍にも挑戦しはじめる。だが、やがて姿を消したゆりあを追って、矢部はさらなる行動を起こす──。生きる意味の転換を問いかける長編小説。

【著者紹介】
1933年、京都生まれ。京都大学文学部卒業。1988年、8回目の候補作であった『それぞれの終楽章』で第98回直木賞を受賞。官能小説、戦記小説、時代小説など幅広い分野で健筆を振るっている。近著は『神の国に殉ず 小説・東条英機と米内光政』『定年直後』など。

内容説明

60代後半の物書き・矢部三郎は取材にと飛びこんだセクシーキャバクラの女・ゆりあに入れ込み、店外につれだして心身ともに関係を深めていく。同時にパソコンの手ほどきを受けた矢部は、時代の流れに乗る楽しさを知り、ブログや電子書籍にも挑戦しはじめる。だが、やがて姿を消したゆりあを追って、矢部はさらなる行動を起こす―。

著者等紹介

阿部牧郎[アベマキオ]
1933年京都生まれ。京都大学文学部卒業。1988年、8回目の候補作であった『それぞれの終楽章』で第98回直木賞を受賞。官能小説、戦記小説、時代小説など幅広い分野で健筆を振るっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

百太

26
エロ文が気持ち悪いけど、筆者の年齢を考えると読みやすい文章です。 エピソードがあり過ぎて・・・面白さが半減しちゃってます。阪神大震災で両親を亡くした兄弟、キャバ嬢と団塊世代の主人公との関係とラストで東日本大震災で弟の再生を見守る。 ん゛~。筆者の俺、理想的おやじだろうが見えてちょっとげんなりします。笑。 2019/02/19

Yunemo

2
前期高齢者のメルヘンと思って読み始めたけれど、後半の現実感でハッとする。申し訳ないけど、とってつけたような理由をあの大震災にあてはめているような気がしてならない。ある意味、メルヘンならそのままでの展開としても良かったのかな。後半部分の良し悪しは何とも言えないが、読了後に感じたのは、読んでいる最中の思いが変わったこと。やはりこれでいいのかな、という感覚。著者の年齢からみた若人観、こういう見方をされるのだろうね。ただ若者の描写としてはちょっとつらい。ラストの唐突感もなんだか、そうは言っても、いいんだろうね。2013/01/02

しろ

2
どこかしら胡散臭いのだが、一見純粋にもみえる登場人物たちを、疑りながら読みすすめた。セクキャバ嬢との恋の進行描写がスバラシイ。でもタイトルに帰結してゆくラストの展開はあまりに唐突で、突然現実に引き戻されたようなイヤな心地で読了した。こんな風に語られるほど、まだあの災厄は遠い日ではないのだ。2012/08/23

TOKUMOTO

1
元新聞記者で作家の矢部は、セクキャバでゆりあと出会う。何回か通う内、ゆりあの弟で、ITオタクの修の交通事故や、ゆりあの客で名古屋の笹井との係わり合いで、いろいろと手を貸すが、修、ゆりあ、笹井の勝手なところもあり結果はうまくいくとは限らない。修の薦めでブログや電子書籍に挑戦する。笹井に対する修の傷害事件があり、ゆりあは、名古屋、東京、仙台へと。そんな中で、無責任、自分勝手に見える若者と親世代以上の男が若者を理解し、つながってゆくことができるか。そして東北大震災による結末が。2014/10/22

じいじ

1
何十年の昔、阿部牧郎の官能小説はタブロイド紙の連載で読んだ記憶があった。 たまたま書店で本作をてにして、懐かしさも手伝って買ってしまいました。主人公の老年作家(ご自身?)がセクシーなキャバクラの女に入れ込んでしまう・・・。 人物設定が稚拙なため面白くなっかた。コミカルタッチのエッチ小説でした。 機会があったら98回直木賞受賞作『それぞれの楽章』を読んでみたいと思います。   おすすめ度:★☆☆2012/10/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4750221
  • ご注意事項

最近チェックした商品