出版社内容情報
息子の命を救うために、あの男の心臓を奪ってやる――怒りと悲しみの決意が芽生えたときから、平穏なはずの人生の歯車は軋み始める。
妻を突然死で失った波多野豊(はたの・ゆたか)は、周囲の力添えで新たな女性と出会い、人生の再出発を試みる。しかし、亡き妻の遺品を整理した際に、彼女の死の理由に繋がるかもしれないある疑惑を知ってしまう。そんなとき、心臓に重大な持病を抱える一人息子の俊太郎が倒れた。俊太郎が助かるには、心臓移植しか道はない。適合=クロスマッチする心臓を得るために、波多野は亡妻の悲劇の鍵を握る男の殺害を企てる。さまざまな人間関係に不穏な影を落としながら、計画は決行されるが……!?
【著者紹介】
1974年生まれ、東京都出身。和光大学人文学部文学科卒。2005年『チューイングボーン』で第12回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞。選考委員の林真里子氏から「まごうかたなき才能の持ち主である」と賞賛される。著書に『1gの巨人』『揺りかごの上で』(ともに双葉社刊)など。
内容説明
妻の突然死、職場の不和、そして息子の大病。その背景にはみな、あの男の影があるのか!?芽生えた怒りと悲しみの決意が、平穏なはずの人生の歯車をきしませていく。そして、計画は実行される―。モダンホラー界の俊英(日本ホラー小説大賞長編賞受賞作家)が描く、ある男の人生の再出発と、その迷走の果て。
著者等紹介
大山尚利[オオヤマナオトシ]
1974年、東京都生まれ。和光大学人文学部文学科卒。2005年、『チューイングボーン』(角川ホラー文庫)で第12回日本ホラー小説大賞長編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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