出版社内容情報
2305年。名も記憶もない少年は、天使を殺せと告げられた。息を呑む展開と葛藤、決断。一気読み必至の冒険ファンタジー!
納屋で生まれた少年に「おめでとう」と声をかけたのは、翼の生えた少女だった。
一人目の天使は、ドーム型都市ミルバの中央、セントラルタワーで数々のコードに繋がれ生きていた。
「閉じている門を開けてくれれば――僕は君を殺さない」
夜中、少年は毛布を抜け出した。右手に剣、左手に西洋人形を持ち、天使が眠るフロアを目指す――。
第一章から極限を迎えた物語は、章を追うごとにさらに加速する。
二人目の天使は山林で彷徨い、三人目の天使は図書館で待っていた。
天使の謎、少年の謎、神の正体。次々と判明する過去と真相。
少年の結論は、世界を変える導となる。
内容説明
二三〇五年。名も記憶もない少年は、案内天使の少女・ミカナルに、天使を殺せと告げられた。一人目の天使はドーム型都市ミルバの中央で、コードに繋がれ生きていた。二人目の天使は山林で彷徨い、三人目は図書館で待っていた。殺すか、殺さないか。夜中、少年は右手に短剣、左手に西洋人形を持ち、毛布を抜け出す。第一章から最終章まで、少年は九度迷い、九度、決断を下す。少年の記憶、天使の恋、神の正体。幾重にも重なる世界の謎と真相。殺戮の果てに、少年は何を決断するのか。
著者等紹介
辻成介[ツジセイスケ]
1988年、奈良県生まれ。『神様の短剣』で書籍デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
六
3
文章が軽くて読み易い。世界を滅ぼす天使を殺す話。悲鳴伝をちょっとおもいだしたりしてみたり。。。 この本がデビュー作らしい。 ビターエンドが好きな人なら好きな本。2012/06/11
まめちー
2
ブラックマトリクスとか、バロックあたりを思い出して懐かしい気持ちに。後半はなかなか気分の悪くなる舞台と展開でしたが、後日談が良かったです。退廃的なファンタジーですが読みやすく、時折はっと琴線に触れる文章がありました。2018/12/15
白雨
1
表紙に惹かれて借りました。理不尽な環境での人間の在り方や残酷さ、反対に自分を犠牲できる優しさが美しい言葉で表現されている作品だと感じました。残酷な描写と、哲学や宗教っぽい観点からの話が中心なので、すらすら読むことはできませんでしたが、何となくなら筆者の考え方が分かります。神の存在から人間の本質を描くという発想がとても新鮮です。登場人物それぞれの心理描写と発言が、どれも印象的なものでした。ファンタジーとしてはとても面白い作品だと思います。2014/08/06
カイミ
0
この本は僕が本を読むのにハマったきっかけの本です賛否両論分かれるみたいですけれど僕は好きでした(ゲームで言うと、女神転生、ダンガンロンパが好きな人は展開毎にワクワクして読めるかも)2016/02/18
六
0
久しぶりに再読。この著者の方はほかに本出していないのか。読みやすくて好きなんだけどな。いまごろ読み返すと割とハッピーエンドのようにも思えたりして、ここ数年で考え方でも変わったのだろうか。あるべきものがあるべき形になったような話。2015/07/10




