なぜねこは幸せに見えるの?―子どものための哲学のおはなし

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なぜねこは幸せに見えるの?―子どものための哲学のおはなし

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  • サイズ B6判/ページ数 138p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062176217
  • NDC分類 K104
  • Cコード C8010

出版社内容情報

「仲間」って、「命」って、何だろう?プラトンやアリストテレスの言葉を紹介しながら親子、仲間、愛などのテーマをやさしく解説。「仲間」って、「命」って、何だろう?
小学生の悩みについてアンケートをとると、その筆頭は今も昔も、友達と上手くやっていけないことだといいます。中には仲間関係の悩みから自らの命を絶とうとする子どももいます。そして人間関係の悩みは大人になってもなくなることはありません。本書は、プラトンやアリストテレスの言葉を紹介しながら、親子、仲間、愛などのテーマをやさしい言葉で解説し、親、友人、そして、地球上のすべての多くの仲間との関わりのなかで、自分らしく幸せに生きていく考え方を提案します。

第一章 「親子」という仲間──大人ってうそつき!は哲学のはじまり
1,大人ってどうしてうそをつくの?
2,この世は絶えず変化する
3,「よい」「悪い」への反抗
第二章 強固な仲間と「決まり」──どうして仲間が欲しくなるの?
1,家出しても仲間が欲しい?
2,人間が生き残るための武器
3,「もっともっと……」人間はとても心配性
第三章 「恋」と仲間──運命?それとも偶然?
1、猫は仲間をつくらない?
2,「恋」のはじまりは「美しい!」
3,運命の赤い糸と偶然の出会い
第四章 「命」あるすべての仲間──思いやりって難しい?
1,「偶然」できた美しい宇宙
2,「いとおしい」という言葉
3,自殺はなぜいけないの?
4,他人の気持ちがわからない?
5,宇宙の仲間に許してもらえる「境界線」
6,自分らしさを探すために


左近司 祥子[サコンジ サチコ]
著・文・その他

内容説明

ひげで空気を読んでいる、猫の集会は出入り自由、やきもちはやかない、ひとのケンカには参加しない、本当にしたいことをする。「仲間」と楽しく生きる人生の教科書。

目次

第1章 「親子」という仲間―大人ってうそつき!は哲学のはじまり(大人ってどうしてうそをつくの?;この世は絶えず変化する;「よい」「悪い」への反抗)
第2章 強固な仲間と「決まり」―どうして仲間が欲しくなるの?(家出しても仲間が欲しい?;人間が生き残るための武器;「もっともっと……」。人間はとても心配性)
第3章 「恋」と仲間―運命?それとも偶然?(猫は仲間をつくらない?;「恋」のはじまりは「美しい!」;「偶然」できた結びつき)
第4章 「命」あるすべての仲間―思いやりって難しい?(「偶然」できた美しい宇宙;「いとおしい」という言葉;自殺はなぜいけないの?;他人の気持ちがわからない?;宇宙の仲間に許してもらえる「境界線」;自分らしく楽しく生きるために)

著者等紹介

左近司祥子[サコンジサチコ]
1938年東京生まれ。東京大学文学部哲学科卒、同大学院博士課程満期中退。東京大学助手、学習院大学文学部哲学科教授を経て、学習院大学文学部哲学科名誉教授。専門はギリシャ哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

むっちょむ

3
哲学の本って事で小難しいこと書いてあるのかと思いきや、エッセイ風で、ちっとも哲学的には感じなかった。ねこのひげのようにアンテナをピンピン張って、私もいろんな事を察知できる大人になりたいなぁと思った。自殺に関する考え方、境界線の話等々、いろんな視点での考え方がけっこう心地よかった。2014/02/10

ハチコ

3
仲間を作って群れたりしない、と言われている猫は幸せそうに見える。一方、人間は、厳しいルールを作って、強固な仲間作りをするのが大好き。だからか、幸せに思えない人が多いのかも・・・。かといって、仲間から外れて生きていくのは・・・生きづらすぎる。どうやったら仲間と一緒に、楽しく生きていけるのか、哲学的に考えてる本。子どもの本だから優しい言葉では書かれているけど、内容は難しい。なかなかに読み応えがあった。2013/02/17

ともこ

1
時々心に刺さる言葉がありました。自分らしく生きる 『あとになって振り返ってみたとき何が何でもしたかったわけをあなたはあなた自身に説得できるだろうか』『自分の価値観を疑ってみることを体験できる場があります。本を読むことです』どうして仲間がほしくなるのか。人間はもっともっとと心配性。など。ここでは書ききれないほど!2023/04/09

chiko

1
猫と本の薄さと字の大きさに惹かれて読んでみた。哲学が面倒くさいのか、筆者が面倒くさいのか。中では、自殺はなぜいけないの?の章が良かった。私が暴飲暴食しているときも、惰眠を貪っているときも頑張ってくれている心臓や肺たちに感謝したいと思います。2019/08/29

Atsuya Momotake

1
なぜみんな結婚指輪をするのか正味の話が分かりスッキリ。人間は偶然出会った人との恋により、親の言うことが必ずしも正しいと思わなくなる。そして家という安住の地を捨てる力が与えられる。つぎに、偶然出会った人とのガラスのように壊れやすい関係を壊れないようにゆっくり積み重ねていき、新たな強固な関係を作ろうとする。そのために、結婚指輪をしてみたり、赤い糸の神話をつくって細工をする。それは人間はどうしても強固な仲間がいないと安心できない動物だからである。つまり、関係が壊れるという不安を和らげるために結婚指輪をするのだ。2015/01/15

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