出版社内容情報
小手鞠るいが描く、初恋世代のための淡いラブストーリーと家族の絆。この本を必要としている人のところへ、次々と旅をするお菓子の本
恋愛小説家・小手鞠るいが描く初恋とお菓子の物語です。
主人公は中学1年生の遥(はるか)と淳(じゅん)、そして不思議な「お菓子の本」です。物語は、「遥の物語」と、「淳の物語」が交錯します。まだ大人でもない、かといってもう子どもでもない二人はそれぞれ「人生ではじめての試練」に遭遇するのですが、そのときにまるで「自分でがんばる力」を与えてくれるかのように、「お菓子の本」は遥の手に渡り、そのあと、淳の手へと旅をするのです。お菓子の本が運んでくれるのは、そのときの二人にとって本当に必要なレシピと、「いまはもうここにいない、愛する人たち」の愛情です。
たっぷりの愛情とちょっぴりの涙をエッセンスにしたお菓子をつくった二人は、そこから人生を切り開く力をプレゼントされます。
旅する「お菓子の本」、最後には大人になった二人になにを運んでくれるのでしょうか!?
やさしいけれどどこか甘いだけでなくほろ苦い、ビター&スイートな初恋と家族の愛の物語です。遥と淳が作ったお菓子のレシピも、本に登場するような手描き風イラストで再現します。
【著者紹介】
小手鞠るい
1981年 サンリオ「詩とメルヘン賞」を受賞。
1993年「海燕」新人文学賞を受賞。
2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞を受賞。
2008年 原作を手がけた『ルウとリンデン 旅とおるすばん』
(絵/北見葉胡 講談社刊)で「ボローニャ国際児童図書賞」を受賞。
おもな著書に『エンキョリレンアイ』『空と海のであう場所』
『ふたり』『カクテル・カルテット』『空中都市』など。
児童書の作品として『はじめてのもり』『やくそくだよ、ミュウ』『心の森』など。
内容説明
「こんなはずじゃ、なかった」アメリカにホームステイしたものの、家族になじめず、孤独に過ごしていた遙。そんなときに、自分の荷物の中からみつけたのは1冊のお菓子の本。その本に書かれていたのは―。「その『音』は、となりの部屋から聞こえてくる、かあさんの泣き声だった」おじいちゃんが突然なくなり、かあさんとふたりで残された淳。途方にくれていた淳をはげまし、勇気づけてくれたのは、図書館でまちがえて持ってきてしまった1冊のお菓子の本だった。ふたりにとってたいせつな「なにか」を運んでくれる「旅するお菓子の本」。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1981年サンリオ「詩とメルヘン賞」を受賞。1993年「海燕」新人文学賞を受賞。2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞を受賞。2008年原作を手がけた『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡 講談社刊)で「ボローニャ国際児童図書賞」を受賞(受賞は2009年)。2011年に出版された『心の森』(金の星社刊)は、「第58回青少年読書感想文全国コンクール課題図書小学校高学年の部」に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ハミング♪♪@LIVE ON LIVE
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
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