お菓子の本の旅

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お菓子の本の旅

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  • サイズ B6判/ページ数 229p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062176118
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

小手鞠るいが描く、初恋世代のための淡いラブストーリーと家族の絆。この本を必要としている人のところへ、次々と旅をするお菓子の本

恋愛小説家・小手鞠るいが描く初恋とお菓子の物語です。
主人公は中学1年生の遥(はるか)と淳(じゅん)、そして不思議な「お菓子の本」です。物語は、「遥の物語」と、「淳の物語」が交錯します。まだ大人でもない、かといってもう子どもでもない二人はそれぞれ「人生ではじめての試練」に遭遇するのですが、そのときにまるで「自分でがんばる力」を与えてくれるかのように、「お菓子の本」は遥の手に渡り、そのあと、淳の手へと旅をするのです。お菓子の本が運んでくれるのは、そのときの二人にとって本当に必要なレシピと、「いまはもうここにいない、愛する人たち」の愛情です。
たっぷりの愛情とちょっぴりの涙をエッセンスにしたお菓子をつくった二人は、そこから人生を切り開く力をプレゼントされます。
旅する「お菓子の本」、最後には大人になった二人になにを運んでくれるのでしょうか!?
やさしいけれどどこか甘いだけでなくほろ苦い、ビター&スイートな初恋と家族の愛の物語です。遥と淳が作ったお菓子のレシピも、本に登場するような手描き風イラストで再現します。

【著者紹介】
小手鞠るい
1981年 サンリオ「詩とメルヘン賞」を受賞。
1993年「海燕」新人文学賞を受賞。
2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞を受賞。
2008年 原作を手がけた『ルウとリンデン 旅とおるすばん』
(絵/北見葉胡 講談社刊)で「ボローニャ国際児童図書賞」を受賞。
おもな著書に『エンキョリレンアイ』『空と海のであう場所』
『ふたり』『カクテル・カルテット』『空中都市』など。
児童書の作品として『はじめてのもり』『やくそくだよ、ミュウ』『心の森』など。

内容説明

「こんなはずじゃ、なかった」アメリカにホームステイしたものの、家族になじめず、孤独に過ごしていた遙。そんなときに、自分の荷物の中からみつけたのは1冊のお菓子の本。その本に書かれていたのは―。「その『音』は、となりの部屋から聞こえてくる、かあさんの泣き声だった」おじいちゃんが突然なくなり、かあさんとふたりで残された淳。途方にくれていた淳をはげまし、勇気づけてくれたのは、図書館でまちがえて持ってきてしまった1冊のお菓子の本だった。ふたりにとってたいせつな「なにか」を運んでくれる「旅するお菓子の本」。

著者等紹介

小手鞠るい[コデマリルイ]
1981年サンリオ「詩とメルヘン賞」を受賞。1993年「海燕」新人文学賞を受賞。2005年『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞を受賞。2008年原作を手がけた『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(絵/北見葉胡 講談社刊)で「ボローニャ国際児童図書賞」を受賞(受賞は2009年)。2011年に出版された『心の森』(金の星社刊)は、「第58回青少年読書感想文全国コンクール課題図書小学校高学年の部」に選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ハミング♪♪@LIVE ON LIVE

89
まず絵がメッチャ可愛い♥この装丁のために本を手元に置いておきたいくらい!内容も前半はよかったと思う。スイーツで幸せになれる感じがよく出ていて、うれしかった。鉛のように重たかった心が、何かの拍子に空高くまで昇っていく風船のように描かれていて、読んでいるこちらもワクワクした☆所々、心にじんわり染み渡ってくる言葉があって、少し気が楽になった。ただ、後半は残念ながら期待外れだった。フィクションとリアルを混同したような書き方で、うまく物語に入り込めなかった。読者に対するメッセージがあからさま過ぎて、興醒めしたかも。2013/03/18

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

63
中学1年生の夏休み、お父さんが再婚相手とヨーロッパに新婚旅行に出かける為、お父さんの友達がいるアメリカにホームステイすることになりましたが・・。遥の亡くなった祖母が書いた「お菓子の本」をめぐる物語でした。遥と淳、二人に芽生えた感情がとても温かくて可愛かったです♪この本を読む時は是非美味しいパンを片手に読んでくださいね!読了後に美味しいパンが食べたくなること間違いなしです!この本に登場したお菓子やスコーンのレシピが載っていたのも嬉しかったです♪★★★★2012/12/30

とろこ

59
(そんなことをしてもよいのだろうか?)と思ったところもあるけれど、気にしないことにしよう。成長の過程で、不安や戸惑いを感じている少女と少年の前に現れた、「お菓子の本」。その一冊が、2人と、周囲の人の人生を後押ししてくれる。優しく、でも力強く。装丁と同じように、メルヘンチックで、ふわふわ、キラキラしたストーリー。「お菓子の本」は、色々な人のレシピを書き足してもらいながら、今も、優しさと幸せを届ける為に、世界中を旅しているのだろう。2018/03/20

ゆみねこ

55
世界にたった1冊の手書きのお菓子の本。そこに記されていたレシピで一人の女の子が心を開き、間違えて持ち帰った男の子はパンとお菓子の職人になる…。そんな都合よく行くか~っていう感想もお見受けしますが、物語としては楽しくラストも爽やかで良かったと思います。スィーツ食べたくなりますね~。2014/12/09

emi

41
キラキラ、ふわふわ、甘くて、可愛くて、とろける。ガーリーな世界に浸れる一冊だけど、物語の展開も素敵でした。夏休み中アメリカにホームステイした先で、発音を笑われてから部屋にこもってしまった遙。日本からの荷物の中に紛れていた知らない本は、手作りのお菓子のレシピ本だった。一方、日本でパンとお菓子のお店を経営していた祖父を亡くした淳。お店を閉める事になった日、知らないお菓子のレシピ本に出会い…。お菓子の本からたくさんの幸せを見つける力を手に入れていく様子に癒されました。善意が伝わっていった結末も含めて優しい物語。2015/10/15

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