• ポイントキャンペーン

天山の巫女ソニン 巨山外伝 予言の娘

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062175685
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

「天山の巫女ソニン」にサブキャラクターとして登場した別国の王女イェラを主人公に描くシリーズ別巻。物語がより立体的に味わえますソニンとの出会いと友情はまだ少し先のこと――。
父母である王と王妃から愛されずに育った北国の王女イェラの物語。

ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維(サイ)の国。イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山(コザン)の国。孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー!

「これは、すごいぞ……」占い師の様子に、乳母はあらためて赤ん坊の顔を見ながら聞きました。「何がすごいんだい?」「こんな強い運を持つ子は初めて見た」「強い運? そりゃ、いい運ってことなんだろうね」「まあ、そうとも言えるが……幸運と強運は違うもんだよ」――<本文より>

菅野 雪虫[スガノ ユキムシ]
著・文・その他

内容説明

ソニンが天山の巫女として成長したのは美しい四季に恵まれた沙維の国。イェラが王女として成長したのはその北に草原と森林が広がる寒さ厳しい巨山の国。孤高の王女イェラが、春風のようなソニンと出会うまで、どのように生きてきたのかを紹介する、本編「天山の巫女ソニン」のサイドストーリー。

著者等紹介

菅野雪虫[スガノユキムシ]
1969年福島県浜通り生まれ。2002年「橋の上の少年」で第36回北日本文学賞受賞。2005年「ソニンと燕になった王子」で第46回講談社児童文学新人賞を受賞し、改題加筆した『天山の巫女ソニン(1)黄金の燕』でデビュー。同作品で第40回児童文学者協会新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

☆よいこ

79
ソニン外伝①本編より過去に戻り、巨山(こざん)の王女イェラの物語。正室の一人娘として生まれたイェラは王子でなかったことから母から疎まれ、父からは無視されて育った。側室には二人の兄王子とひとりの弟王子がいた。王位をめぐる母親たちの確執に巻き込まれ、イェラは諦めを知る。しかし生来の強運と賢さでイェラは自ら王女としての資質を磨いていく。▽かっこいい2021/08/30

あおい

22
正妻の子でありながら王子ではなかった為に王と王妃から愛されずに育った王女イェラ。幼くして自分の立ち位置を決めた彼女の強さ。本編で最も魅力を感じたイェラ王女の過去面白かったです。2017/06/17

にんじん

21
天山の巫女ソニンシリーズの外伝作品。巨山の王女、イェラのお話です。父母どちらも息子を望むあまり、イェラが省みられることはほとんどなく、親しくできる友人もおらず信頼出来る人物は乳母だけ。たまに外に出る時のほかは鬱々と本を読む暮らしをしていました。そんなイェラがごく稀に数少ない心を許せる人たちと出会い、別れてゆく姿も同時に描かれ、彼女の人物造形に深みを加えているように思えます。クワン王子の外伝作品もそうですが、またシリーズを読み返してみようと思える作品でした。とても素敵なシリーズに出会えて良かったです。2019/06/01

yuki@おぐ

18
【図書館】王女イェラの生い立ち。親として考えてしまうお話だった。もう子育て終わってますから反省しても遅いんですけどね(笑)こちらも児童書なので丁寧な心理描写に解説がなされていて、慣れたのか前作に比べると気にならなかった。あとは「海竜の子」行きます!2016/08/05

Haru

18
幼い頃から冷静で透徹した思考をもっていたイェラ姫。統治者になるべくして生まれた彼女の、父親を始めとした周りの人間を観察する目が面白い。「人が人に必要とされる喜び」の危うさを心に刻むイェラは、父親に褒められても「これは危険な喜びだ、用心しなければ」と冷静に分析する。不幸な子供時代だと思うが、王女としては実に頼もしい。「お前が他人でも(その存在は自分にとって)面白いだろう」と父親に言われるイェラは、彼にとっては刺激を与える好敵手なのかもしれない。二人の勝負がどのような道を辿るのかはすでに知っての通りだが。2013/02/11

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4615473
  • ご注意事項