悲から生をつむぐ―「河北新報」編集委員の震災記録300日

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悲から生をつむぐ―「河北新報」編集委員の震災記録300日

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  • サイズ B6判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062175661
  • NDC分類 369.31
  • Cコード C0095

出版社内容情報

いまふんばらずに、いつふんばる? 2011年度新聞協会賞を受賞した「河北新報」連載記事の担当デスクが綴る”希望と再生の物語”東北の人々が未来永劫忘れることはないであろう、2011年3月11日午後2時46分。雪と寒さのあの日から、春が訪れ、夏が来て、秋が過ぎ、冬を越してまた新しい春を迎えるというのに、時はまだ止まったまま、そのまま「3月11日」がずっと続いている。
東北に生きる新聞社の一人ひとりもまた、取材者でありながら、被災の当事者となった。
被災地とそこに根ざした人々は「3月11日」以後をどのように暮らしたのか。
2011年度新聞協会賞を受賞した「河北新報」の連載記事「ふんばる」の担当デスクが綴る”希望と再生の物語”。
「被災者に寄り添う」という言葉の本当の意味がここにある。

序章 3・11の記憶
第1章 三陸の被災地へ
第2章 風評に立ち向かう
第3章 集いの寺
第4章 「までい・らいふ」の夢
第5章 鎮魂の夏
第6章 除染への願い
終章 悲から生をつむぐ


寺島 英弥[テラシマ ヒデヤ]
著・文・その他

内容説明

2011年度新聞協会賞を受賞した「河北新報」連載記事の取材現場から綴った3月11日後の“希望と再生の物語”。

目次

序章 3・11の記憶
第1章 三陸の被災地へ
第2章 風評に立ち向かう
第3章 集いの寺
第4章 「までい・らいふ」の夢
第5章 鎮魂の夏
第6章 除染への願い
終章 悲から生をつむぐ

著者等紹介

寺島英弥[テラシマヒデヤ]
河北新報社編集委員。1957年、福島県相馬市生まれ。早稲田大学法学部卒。東北の人と暮らし、文化、歴史などをテーマに連載や地域キャンペーン企画を長く担当。携わった連載記事に「こころの伏流水 北の祈り」(新聞協会賞受賞)、「オリザの環」(同)、「時よ語れ 東北の20世紀」など。フルブライト奨学生として2002~03年、米デューク大学に留学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Yasuhiko Ito

3
電話相談の留守電に夜中に吹き込まれた一本の留守電。警察官の息子さんが津波で殉職したという母親からだった。「みんな、立派な息子さんですね、といってくれる。ほめてくれる。ほめられて、私は泣きたくても泣けないんです。それよりも、いきていてほしかった。悲しいいんですよ。」本書p269より2018/09/12

まるー1

2
震災から1年以上経過しても、まだまだ爪あとを残す。早く全ての人が、ふるさとに帰れるようになることを祈りたい。2012/06/13

あじさい

2
読みつづけるのが辛く、読了まで約2週間の時間が必要でした。 東北の再生を祈り、さらなる支援をしていきたい。2012/05/13

gachi_folk

1
河北新報の背骨の通ったジャーナリズム。あまりにも大きすぎる風評被害の壁。それでもその向こう側に希望を探す被災地の人々。そこに届く多くの浴衣。ひまわりの種。 読了後、直ぐには消化出来ず再読。「非から生をつむぐ」。この力強い覚悟の先にある景色には、必ず希望があると願いたい。無かったら全てが嫌になっちまう。2013/08/29

NORI

1
自らも被災しながら取材された、地方紙ならではのエピソードがたくさん詰まっています。(ブログの記事を再編集したという性質上仕方ないのですが)全体的な流れやまとまりはあまりなく、正直言って文章も読みやすくはありません。ただ、それがまたいっそうリアリティを際立たせているようにも感じます。まち、集落、家庭、そして個人それぞれに、被災の状況も、置かれた立場や事情も違うということを教えてくれます。「被災地」とか「被災者」という括りで見ていても実態は分からないということを痛感します。2013/04/08

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