“癒し”のダンス―「変容した意識」のフィールドワーク

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  • サイズ B6判/ページ数 455p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062175531
  • NDC分類 389.484
  • Cコード C0039

出版社内容情報

我々は今後、人間のもつ内なる力を、どのように見出していくのか。クン族の「ダンス」に、われわれ意識の未来をみる、稀有な記録。

我々は今後、人間のもつ内なる力を、どのように見出していくのか。クン族の「ダンス」に、われわれ意識の未来をみる、稀有な記録。

内容説明

ボツワナのカラハリ砂漠に住むクンの人々とともに生活し、踊り、調査した稀有な記録。「本当の人間」の内なる「沸騰するエネルギー」とは。

目次

出発点
狩猟採集の民、クン
クンの癒し
ヒーリング・ダンス
伝統の癒し手、カイナチャウ
「われらすべてを殺す死」
癒しの教育
癒し手の道
女性の視点
転換期にある癒し手、トマジョー
分かち合いの伝統
強力な癒し手、カウ・ドゥワ
癒しの精華、トゥワ・ナ
こころと霊性の成長
文化変容という難題
カイナチャウとの最後の語らい
「わしらの物語を伝えてくれ」

著者等紹介

カッツ,リチャード[カッツ,リチャード][Katz,Richard]
1937年生まれ。ハーヴァード大学医学部、人類学部で教え、カナダのファーストネイション大学に移る。臨床心理学の博士号をもち、人類学の訓練も受けた研究者

永沢哲[ナガサワテツ]
1957年生まれ。東京大学法学部卒。宗教人類学者。専門は、チベット仏教。人間の意識・神経系の可能性を研究。現在、京都文教大学准教授

田野尻哲郎[タノシリテツロウ]
東京大学大学院総合文化研究科博士課程(科学史・科学哲学)在籍中。日本大学芸術学部、明治薬科大学薬学部卒業。専門は補完・代替・伝統医療の歴史と生命倫理。人間と意識、社会システムの生成変化と保存を進行させる場を研究している

稲葉大輔[イナバダイスケ]
1970年生まれ。慶應義塾大学法学部卒。広告代理店勤務の後、渡米。チベット高僧に師事する。帰国後、翻訳業を営む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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nizimasu

6
アフリカのクン族ではダンスが共同体の中で占める意味が大きいという。その一番の部分が病気の治癒ということなのだけれどそれ以外にも通過儀礼の部分もあるらしい。このフィールドワークのレポートでは未開とされる部族の生活や儀式、自然観なんかも垣間見える。曖昧でいて言葉だけではないエネルギーを上昇やそれを病気の人の治癒に使うというエネルギーや魂の交換みたいなものが現代人の呪術やスピリチュアルとは違う具体的なイメージの共有の中で生活に根ざしているのが面白い。仮面にしろダンスにしろある種の体験のための儀式なのだと再認識2015/11/02

ぽち

3
図書館にて。アフリカカラハリ砂漠に暮らす狩猟採集民族のヒーリング・ダンスを現地フィールド・ワークにてルポルタージュ。筆者の基本姿勢として現代社会に比較還元せず「ある」ことを「あるまま」に伝えるべく配慮、というか苦心されていて、自然科学の本としてはややもするともの足りなさを感じる部分もなきにしもあらずですが、そう思ってしまうことがすでに西洋的な価値観に縛られている証であるのでしょう。当地の「癒し手」と筆者の会話の場面は小説顔負けの面白さなので本読みの方はぜひ。2014/03/26

takao

0
ふむ2017/11/19

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