旅する女

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旅する女

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  • サイズ B6判/ページ数 179p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062175111
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

コーディネイターの死によって、待ちこがれた旅を失った4人の女たち。それぞれが、自分のための旅を求めて歩み始める、長編小説。

個人旅行のコーディネイトを手がけていた集子(あつこ)が死に、依頼中の4人の女が彼女の部屋に集まる。編集者、主婦、学生と、職業はまちまちの4人は、自分に用意された旅にも興味はあったが、集子の自分のための「最後の旅」にも魅かれる。キューバ、ポルトガル、南フランス、インドと、4人は集子が残した資料を受け取り、それぞれの生活に戻ってゆく。集子の死は、残された女たちを自由な旅へと連れ出そうとしていた。

【著者紹介】
脚本家、作家。映画『失楽園』『阿修羅のごとく』『嗤う伊右衛門』など、脚本を手がけた作品は多数。2005年には『ベロニカは死ぬことにした』の脚本とプ ロデュースを手がける。著書に『舌の記憶』(スイッチパブリッシング)、『食べる女』(新潮文庫)、『おいしい庭』(光文社)など。

内容説明

個人旅行のコーディネイトを手がけていた集子がパリで死んだ。数日後、依頼者の四人の女が集子の部屋に集まった。女たちは、生前の集子が書き残した「最後の旅」のことを知って心を動かされる。集子は世界中を旅しながら「私のための樹」を探していたという。職業や境遇はまちまちであった四人は新しい人生を求めて動き出す。集子の死は、残された女たちを自由な旅へと連れ出そうとしていた。

著者等紹介

筒井ともみ[ツツイトモミ]
脚本家、作家。映画『失楽園』『阿修羅のごとく』『嗤う伊右衛門』など、脚本を手がけた作品は多数。2005年には『ベロニカは死ぬことにした』の脚本とプロデュースを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

これでいいのだ@ヘタレ女王

19
個人旅行のコーディネーターに行き先も全てお任せでセッティングしてもらうはずだった まったく見ず知らずの四人の女性が コーディネーターの急死で旅が頓挫した状態に。それをきっかけに 彼女らが それぞれ人生に対して不完全燃焼のまま放置していた気持ちや生き方を どのように転換していったか。ちょっと 昔のハーレクイーンも混ざったような恋愛話もあり 日常に疲れた乙女心を刺激して?一気にサクサク読ませてはくれるが 内容は希薄。個人的には印象に残らない作品に感じる。2014/07/05

sun

6
表面的で薄っぺらく感じる。まあ音楽でもJ-POPはそう感じるから、一般的には需要あるかも…2013/11/13

むぎじる

6
その人にふさわしく、ありきたりではない旅ののコーディネイトをしていた集子。集子は交通事故で突然亡くなり、彼女の企画した旅行に行くことができなくなってしまった、4人の女たちのそれぞれの「旅」の話。他の土地に行くことだけが旅ではなく、新しい生き方や今までとは違う自分に変わることや、生きていくうえでの変化も旅なんだな、と実感した。固定観念にしばられず、自由に軽やかな旅ができたらいいなと思う。2012/09/17

5
どこかを旅する話かと思えば旅行プランをお願いしていた4人の女性がその旅行コーディネーターの死をきっかけに人生に新たな転換が訪れる話なのだが、4人どれにも感情移入が出来ず、心の表面をさらっと撫でていかれたような読後感。ただ旅に出たい意欲は増しました。知らない世界や新鮮な感覚にもっと触れたい。2012/09/17

ハルト

5
依頼していた個人旅行のコーディネーターの死により、旅を失ってしまった四人の女性。インド、フランス、ポルトガル、キューバ。コーディネーターの葬儀をきっかけに、それらへ旅する代わりに自身の内面を旅し、それぞれの自由を手にしていく彼女たちの姿。旅とは異国を旅しながら新しい自分を探し見つけるものなのかもしれない。旅と、あとシンプルだけどじんわりおいしい料理を食べたくなる作品でした。異国の濃密な夜をあてどもなくさまよいたい。2012/07/27

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