アスペルガーの館

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アスペルガーの館

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  • サイズ B6判/ページ数 226p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062175043
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

出版社内容情報

アスペルガーである私が、言語聴覚士となりアスペルガー者の妻となるまで。当事者・支援者・家族という3つの立場で発達障害を語る。幼いときから落ち着きがなく、特定の物事にこだわりが強い女の子は、3歳になっても言葉を発しませんでした。自分の欲求がかなわないとパニックになって激しく泣き叫ぶ姿に、母親は大学病院や心理療法の専門家を訪ねまわりました。ある先生に「自閉症ではないか」と指摘され、彼女の「療育(治療教育)」の日々が始まります。
公立中学・公立高校へと進み、大学で心理学を学んだ後には、発達障害の「当事者」の立場に加え「支援者」の立場にもなろうと、国立身体障害者リハビリテーションセンター学院へ進みます。
私生活では、「アスペルガーの館」というサイトを通じて知り合った、やはりアスペルガーである夫と結婚。発達障害の「家族」としての立場も得ました。夫とのユニークな出会いや夫婦生活、共同生活の工夫についても綴られます。

第一章 「アスペルガー症候群」との出会い
第二章 自分はいったい何者なのか
第三章 三つの立場で生きる
第四章 発達障害とどう付き合うか


村上 由美[ムラカミ ユミ]
著・文・その他

内容説明

アスペルガーの当事者である私が、言語聴覚士となり、アスペルガー者の妻となるまで。当事者・支援者・家族という3つの立場で「見えない障害」を生きる。

目次

第1章 「アスペルガー症候群」との出会い(母の療育;小学校入学;言語聴覚士への道)
第2章 自分はいったい何者なのか(決まらぬ進路;真雄との出会い;ふたりの新しい生活)
第3章 三つの立場で生きる(新米職員;叔父の死;テレビ出演)
第4章 発達障害とどう付き合うか(注目される発達障害;個別の視点を)

著者等紹介

村上由美[ムラカミユミ]
言語聴覚士。日本言語聴覚士協会会員。日本支援対話学会学会員。認定コーチング・スペシャリスト。1972年東京都生まれ。上智大学文学部心理学科卒業。国立身体障害者リハビリテーションセンター学院聴能言語専門職員養成課程卒業。重症心身障害児施設で広汎性発達障害児・肢体不自由児の言語聴覚療法や発達相談業務に携わった後、現在は、声に関するセミナーや自治体の発育・発達相談、発達障害関係の原稿執筆、テレビ出演や講演などを行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ごへいもち

35
かなり個人的なことや周囲を傷つけそうなこともあからさまに書かれているのがアスペルガーっぽい人だなぁと思った。仕事があり結婚していて家を気に入ったように建てるお金があるという点ではすごく恵まれている。収納部分で扉などがあって中が見えないものは外にラベルを貼るというのはいいかも(って収納系本じゃないのにw)2013/06/16

Roko

33
子どもの頃から療育を受けてきた由美さん。同じような障害がありながら、大人になるまでそれに気づかずにいた旦那さんに困ったなと思うこともあるけれど、のびのび育ってきた彼のことを羨ましく思う点もあるのです。療育をする立場と、当事者としての立場、その両方がわかることで、うまくいくこともあるし、悩むこともあります。様々な体験を通して彼女は言語聴覚士としての仕事を続けています。彼女のような人の存在は、ほんとうに貴重です。2023/05/30

風眠

20
アスペルガー症候群の著者が自分の体験を書いているので、どんなことに困難を感じているか、どんな気持ちで、どんなことに傷つくのか、そういう細かなところが非常にわかり易かった。旦那さんの症例と併せて、ふたつの症例が読めたのも良かった。仕事で、こうした「目に見えない障害」を抱えている方たちと関わることが多くなってきたので、勉強のために手に取ったが、参考になるところがたくさんあった。障害のあるなしに関わらず、人間同士、分かり合うためには多少の努力が必要。お互いに気持よく過ごすための工夫は、どんな人にも必要なこと。2012/08/08

ミュール

13
日々子どもたちと接する仕事上、発達障害について勉強したくて手に取った一冊。当事者がどんな言葉でどう反応するのかが具体的に書いてあり、とてもわかりやすい内容だった。確かに当事者にとって抽象的なことを理解することは難しいのだろうと思われる。空気を読むことも苦手分野ということか?周囲のひとがそのことを知ったうえで最善の方法で接することができれば、もっと人間関係は上手くいくのだと確信できた。私自身もっと勉強する必要がある。2018/10/13

斑入り山吹

11
我が身のみならず半分我が身のような者もASだと思う。それが原因でいろいろ困ったことがあったのでつい読んでしまった。100人いれば100通り、と書いてある通り、似ていることもあれば違うこともある。その中のひとりの著者が当事者として己のASとどう付き合っているか、そこが分かってよかった。全然タイプの違う夫の存在も興味深い。ずいぶん正直な本だ。でも、己のASを意識させる本を読み込むと、自分は違うんだ、という泥沼な考えにずるずると引きずり込まれそうになるので、距離は置きたい。結局自分で何とかするしかないのだから。2013/07/29

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