出版社内容情報
名物男に道場破りを挑み返り討ちにあう日笠源之進は、主家筋から追われていた。三十万石の名誉がかかる遺恨の解決は半次のもとに…。
名物男に道場破りを挑み返り討ちにあう日笠源之進は、主家筋から追われていた。三十万石の名誉がかかる遺恨の解決は半次のもとに…。
内容説明
江戸の名物男・蟋蟀小三郎の道場にやってきた謎の田舎侍。道場破りを仕掛けるも、相手が悪すぎた。備中池田家から流れてきた日笠源之進には、国元に戻れない理由があった。小三郎に挑み続けることで道場に居座る源之進。池田家からの追っ手が居場所を突き止めたとき、江戸中を巻き込む大騒動の幕が開ける。表題作「一石二鳥の敵討ち」を含む八短編。人気シリーズ、新展開。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和16年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。処女作『大君の通貨』で第4回新田次郎文学賞を受賞。平成5年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第110回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
38
面白かったです。何か事件が起きても、ふとしたきっかけで解決してしまうのが小気味良いですね。2024/02/29
うさこ@タッタカタ
11
面白かったー!もう顔が笑っているのがわかる。岡山藩池田家!出たよ〜!待ってました! 最近は半次の出自がそこって事が忘れられてたみたいで 残念でしたがー再びのドタバタで楽しー 蟋蟀さん、いやいや好い人じゃないの、いいコンビで事件解決!実写版は半次は岡田くんね、蟋蟀さんは〜誰かしら2014/07/22
ちゃこ
7
半次捕物控シリーズ第9弾。【初出『IN☆POCKET』2010年6月号〜2011年8月の偶数月号】8話収録。最終話との表記があるので、この巻でシリーズ完結? 稲荷様の話は特に面白かった。他にも池田家の面々が再登場したり、半次の過去の因縁の相手が登場したりと読んでいて楽しい一冊だった。 ずっと気になっていた恒次郎の一件があまりにもあっさり片付いてしまって驚いた。本筋とは関係ないが、弥太郎の女房の名前が以前登場したときと違っていたりする…。 /[2014ー196]2014/10/03
文句有蔵
6
面白かった。これまでで一番出来のいい一冊だと思う。表題となっている「一石二鳥の敵討ち」が、「返り討ちの後始末」と二編に分かれているが、「一石二鳥」だけではちっとも一石二鳥になっていないのはご愛嬌か(笑)個人的には「物ぐさ女房の恩返し」が好きだ。良妻だとは思わないし、腹に子がいると知りながら口を拭って後妻に納まったり、我が子を嫌がらせの道具よろしく手放すあたり、人間としてどうかとも思うが、物ぐさに大金は猫に小判と自覚しての裁量は見事で小気味よく、読後がよかった。さて、目次に「最終話」とあったが如何に?2014/08/22
けいちか
6
シリーズ第9作。どうも8作目を飛ばしてしまったらしい。後で読まなくては。相変わらず小三郎が自分勝手なのか、お節介なのか、後半なんてほぼ主役のよう。2014/02/20