一分ノ一〈上〉

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062173070
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

米英中ソに分割統治されたニッポンで繰り広げられる大活劇。
ピンチの連続、怒濤の三日間! 
テクニック総動員の奇想!

「米英中ソに分割統治されているニッポン」。東北ニッポンの地理学者のサブーシャは、大阪のヤクザ、四国の高校野球監督、美人歌手らとニッポン統一をめざし「日本統一の志士」となる。そして繰り広げられる命がけの統一運動。ついには捕らえられ、裁判にかけられるが……!? 思想、言語、テクニックをユーモアでくるんで綴った、井上ひさし未完の遺作。

上巻目次

第一章  地理学者サブーシャの越境
第二章  飯坂パラダイスでの密議
第三章  トウキョウへの道
第四章  トウキョウ三十五区
第五章  天晴れ文書配達人


井上 ひさし[イノウエ ヒサシ]
著・文・その他

内容説明

米英中ソに分割されたニッポンで地理学者、やくざ、高校野球監督と歌手、主将犬が統一運動の志士となり、山形からトウキョウへ。

著者等紹介

井上ひさし[イノウエヒサシ]
昭和9(1934)年、山形県東置賜郡川西町生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒。浅草フランス座文芸部兼進行係などを経て、NHK人形劇「ひょっこりひょうたん島」、戯曲「日本人のへそ」などを手がける。47年「手鎖心中」で直木賞受賞、54年「しみじみ日本・乃木大将」「小林一茶」で紀伊國屋演劇賞、翌年読売文学賞戯曲賞を受賞。56年「吉里吉里人」で日本SF大賞、読売文学賞小説賞を受賞。平成13年、朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Book Lover Mr.Garakuta

5
図書館本:速読、読了済み。多数の国に分割統治されている日本が舞台。もしもの展開が面白い。2019/01/05

よし

5
帯にある「米英中ソに分割統治されたニッポンで繰り広げられる大活劇。ピンチの連続、怒濤の三日間! テクニック総動員の奇想!」全く、訳のわからぬほどの奇想天外な話。でも細部の描写はとてもリアルである。読書の楽しみを拡げさせてくれる一冊。下巻が楽しみ。2015/03/14

うしちゃん

2
もし敗戦で日本が分割統治されていたらというIF小説。冴えない地理学者がひょんなことからその豊富な地理学知識で日本統一運動を始める。しかも、劇中劇ならぬ小説中小説「一分の一」という、もし敗戦で日本米国単独に占領統治されていたらのIF小説まで登場。井上ひさしさんのユーモア小説の醍醐味を堪能できます。2012/09/04

ゴロチビ

1
小説には時代の香りというものがある。たまたま手にとって読んだが、紛れもなくあの時代の匂いが。昭和ヒトケタの人が書いたものだなぁ。特に女性観にわかりやすい。印象は、吉里吉里人に近い、荒唐無稽でドタバタでしかも深い…。作者のモットーそのままだ。難しいことをやさしく…っていうアレ。奥様は米原万里さんの妹だったはず。ソ連関係の記述がやたら面白く感じるのはそのせいかと、つい思ってしまう。下巻はこれから。未完でも納得、って思えるだろうか、楽しみ。2016/05/11

bouhito

1
そもそも完成させる気すらなかったんじゃないかと思うほど筆者のやりたい放題であって、それがもう抱腹絶倒の嵐なのであります。これも筆者のサービス精神のなせる業でしょう。特に、「一分ノ一」の作中小説「一分ノ一」は、その書き出しが筆者の戯曲「国語事件殺人辞典」のオマージュになっています。それだけでファンにとってはたまらないですし、それを抜きにしたって、なんというメタフィクション、呵々大笑、呵々大笑、本当に腹が痛いです(乱文失礼)2014/08/23

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4096353
  • ご注意事項

最近チェックした商品