出版社内容情報
乱歩賞作家が軽妙に描く近代日本ミステリー来日したアインシュタイン博士愛用のバイオリンが盗まれ、早稲田大学の探偵教授が事件に挑む。大正から昭和初期の実在人物が続々登場するレトロモダン推理小説。
内容説明
早稲田大学の等々力教授は専門の言語学だけでなく、推理力でも超人的。大正11年、ノーベル賞受賞決定直後に来日したアインシュタイン博士の愛用するバイオリンが盗まれた。限られたチャンスに大胆不敵な犯行を成し遂げた真犯人と、その意外な狙いとは。大正から昭和初期の実在人物が続々登場。3つの事件の謎を追い、大学教授師弟が帝都トーキョーを駆けめぐる。乱歩賞作家が軽妙に描くレトロモダン推理小説。
著者等紹介
赤井三尋[アカイミヒロ]
1955年、大阪生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、ニッポン放送入社、現在フジテレビ勤務。2003年、『翳りゆく夏』で第49回江戸川乱歩賞を受賞。同作品は単行本・文庫累計で23万部突破のベストセラーになっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
み
24
タイトル読みした作品、初読み?の作家さん。あまり読まない時代設定だったので、新鮮でした(^o^)2019/05/02
ぺんぎん
19
大正時代ということもあり当時の食べ物、人物、出来事が絡んでてなかなか面白かった。暗号が出てくるのもこの時代ならでは。シリーズ化されたらいいのに。2012/05/23
りこ
8
思ったよりも面白かったです。実在の人物や動物(笑)に出来事を上手く絡めてあって、是非続きが読みたいです。2015/11/01
たくのみ
7
大正から昭和の東京を舞台にした、近現代推理もの。等々力先生が解決する事件は、当時の日本の有名人物、時代の寵児や偉人たちが登場。柳屋金五楼が寄席組合から破門になり「ジャズ落語」をやるくだり、ハチ公の出自と活躍はとても面白くよめた。ただ、時代背景の説明が少し長すぎるかも。2013/09/06
zazo嶋
7
自分の中では文句なく傑作だった「月と詐欺師」 の作者なので多少贔屓目になってますw。 3編の短編からなるミステリですが、舞台は 大正、そして主人公は早稲田大学の言語教授 という設定。趣味でやってるという探偵でも その冴えを見せ、各所で名を轟かせるという ちょっとしたホームズぶり。そのワトソン役 の助手、井上氏の回想録という形で綴られます。 その依頼人はアインシュタイン、幣原喜重郎、 そして柳家金語楼と実在した人物たちが登場し バラエティに富んだ依頼内容。この辺りは 読んでいても食いつきはよいですよね。 2013/01/29
-
- 和書
- 花曇り 講談社文庫




