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ぴんぞろ

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  • サイズ B6判/ページ数 146p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062171977
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

静かな文体で独特の世界観が炸裂する最新作浅草・酉の市でチンチロリン賭博のイカサマに巻き込まれた脚本家。流れ流れてひなびた温泉街に辿りついた「おれ」は、なぜかストリップ場で前座をする羽目に……

内容説明

浅草・酉の市でイカサマ賭博に巻き込まれた、脚本家の「おれ」。まるでサイコロの目に導かれるように、流れ流され辿り着いた先は、地方のさびれた温泉街。「おれ」はなぜか、そこのひなびたヌード劇場で前説をする羽目になってしまう―。三味線弾きのルリ婆さんと、その孫のリッちゃん、現実感のないまま三人での奇妙な共同生活が続いてゆくが…。パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」で活躍中の新鋭が描く、平成“チンチロリン”放浪記。第145回芥川賞候補作。

著者等紹介

戌井昭人[イヌイアキト]
1971年、東京生まれ。パフォーマンス集団「鉄割アルバトロスケット」にて、台本、出演、諸々担当。「まずいスープ」(「新潮」2009年3月号)で第141回芥川賞候補、「ぴんぞろ」で第145回芥川賞候補(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆはず@底。なんかな。

49
ふらふらと全く骨も掴みどころもない男。東京下町界隈を漂泊し。で、一体どこへ行き着くんだろうね、あんた?と眺める。目線は指先や足元へ誘導され、そこから場の空気感を余すところなく伝えてくる。出て来るモン皆、癖しかない奴らばっかで。主人公は、東京の下町からとある温泉街へ流れてゆくのだが。そこの雰囲気ときたらまた、どうだこれ。お話全体に事件や死も散らばっているが、陰惨な印象は全くない。ただ流されていたはずなのに、読み終えてみれば、完璧に仕上がった「お話」。良いもん読んじゃったナ。2021/05/13

Maki

28
いや~まいったまいった!面白かった!今年一番笑った読書。クセ強いひと達大好き!でもここまでのひとには出会ったことないなぁこんなにクセの強いひと達と出会いたいものです。あのシーンは何度でも読み返したくなる。2021/08/23

はま

27
戌井さん三冊目。読んだ後な〜んにも残らんの、なのに読んでる時はなんだか面白いの。なんなんだろうな戌井さん。何故かクセになるね。アウトローなのになんだかのんびりした世界がたまりません。他のも読むです。2013/08/06

プル

20
読んでいて面白い。頭の中が空っぽになるのがいいんだろうな。現実だったらハチャメチャなのに、淡々と話が展開しているように読めてしまう。戌井昭人さんワールド炸裂。いつか芥川賞取ってほしい。2017/06/14

ケンケン

19
(429冊目)収録されてる2作とも、空気感は好きかも。終わり方がイマイチ、ピンと来ないけど…(^_^;) 不思議と読み進めてしまう、独特な世界観~映画『リアリズムの宿』を思い出した。2015/09/08

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