出版社内容情報
25年かけて執筆された韓国最高の大河小説韓国現代文学史上、最高の女流作家・朴 景利氏による畢竟の大河小説。李氏朝鮮王朝崩壊から、近代韓国成立までの60年間の歴史と苦難する民衆を描く一大叙事詩
内容説明
本巻に放たれる日本批判は、容赦なく烈しい。あたかも植民地朝鮮に生まれ、宗主国の国語で知の洗礼を受けた朴景利自らの引き裂かれた生い立ちへの愛憎のようだ。満州事変から太平洋戦争の勃発前夜までを描いた本巻では、朝鮮人の心にある「恨」を拠に日韓文化を比較し、日本により客体に貶められた朝鮮の主体回復を試みている。朴景利が往々にして「反日作家」と言われる所以だろう。しかし本書を読んだ読者は、著者の文学地平がすでに「反日」の泥濘を通り抜けて、生きとし生けるものへの憐みを湛えた生命賛歌へと開かれたことに気づくであろう。
著者等紹介
朴景利[パクキョンニ]
解放後(戦後)の韓国を代表する女流作家。1926年、慶尚南道忠武市(統営)生まれ。1955年、『計算』で文壇デビューし、『不信時代』、『僻地』、『暗黒時代』などの問題作をたて続けに発表した。2008年、81歳で死去した
金正出[キムジョンチュル]
1946年、青森県生まれ。当地の青森高校を経て、1970年、北海道大学医学部卒業。現在、茨城県小美玉市にて美野里病院院長。カナダ韓国語学院主宰
金容権[キムヨンゴン]
1947年岡山県赤穂市生まれ。1971年早稲田大学文学部卒。現在、韓国朝鮮に関する著述・翻訳に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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Hiroshi Takeshita
ハッカ飴
Jeanie




