天魔ゆく空

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 457p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062169257
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

下克上の主犯かつ変人・細川政元を描き切る絶大なる権力を握る「半将軍」? あるいは妖術を操る希代の変人? 管領家当主として、才をもって時代を牛耳った男・細川政元を、新しい視点から描く歴史巨編。

内容説明

妖術を操り、空を飛び、女人を寄せつけず独身を通した“希代の変人”細川政元。応仁の乱後の混迷した時代に、知略を尽くして「半将軍」の座をつかみ取る。信長に先立つこと70年、よく似た人生を送り、戦国時代の幕を開けた武将の、真の姿とは?政元の姉・洞勝院と、室町幕府を守ろうとする日野富子。女たちの戦国時代も華々しく幕を開ける。

著者等紹介

真保裕一[シンポユウイチ]
1961年東京都生まれ。アニメーションディレクターを経て、’91年『連鎖』(講談社文庫)で第37回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。’96年に『ホワイトアウト』(新潮文庫)で吉川英治文学新人賞、’97年には『奪取』(講談社文庫)で日本推理作家協会賞と山本周五郎賞をダブル受賞、’06年『灰色の北壁』(講談社文庫)で新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

46
ミステリー作家の歴史物第二弾。2010年2月から翌年1月まで小説現代に連載された。室町後期・戦国初期の武将・細川政元の生涯を追った作品。才能があるトップは部下への説明なしで事を進める。それがうまく回っているうちは良いのだが、歯車が狂いだすと部下は右往左往するばかり。現代に通ずる物語ではある。政元と異母姉・安喜(洞松院)との複雑な関係、政元の胸に秘めた思いと奇行の数々、当時の社会情勢や公方と守護の関係など、多くの観点を織り込んでいる。その分、散漫になっている印象があり、小説として楽しめる内容ではなかった。2012/11/23

スズメ

17
細川家といえば忠興&ガラシャ、室町幕府・八代将軍といえば日野富子と挙がる中、活躍しているのにこの主人公は知名度が低いような気がします。でもここまで面白く出来るとは、流石は真保さんですね。同じ細川家でも頼春から分かれて頼元の子孫・政元の細川家は没後内紛の後に没落、方や頼有の子孫は政元没後約50年後に忠興などを加えて元総理大臣まで累々と「細川家」は繋がっています。時代物は流れが解ると面白さも倍増します。2011/06/04

柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中

16
帯のあらすじの主人公の紹介文を見たら、これはとうとう真保裕一が伝奇ものを書いてくれるのか、楽しみだなぁと読んでいたら、めちゃくちゃ真っ当な時代小説だった。こういう小説で日本の歴史を知って行ければ、もっと日本史が好きになったのになぁ…2011/05/19

まつじん

16
なんか読んでがっかりの時代小説です。応仁の乱より後で戦国時代の前、つー時代自体が面白くないのか、主人公の立場が武士のはずがちっとも武士らしくない。ある意味政治小説なんでしょうねぇ。2011/05/01

てん

15
佳作。戦国時代前夜、人身掌握力・洞察力・行動力で生き残ろうと活躍した姉弟の物語。後半の失速は残念だがそれを上回るほど”般若の段”は圧巻。この時代を経て下克上の混乱期に突入し、それぞれの家の行く末を考えると感慨深い。表紙と挿絵は最悪。 イメージキャスト 安喜:和久井映見 赤松政則:陣内孝則2011/09/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3069181
  • ご注意事項

最近チェックした商品