出版社内容情報
落語を聴いておとなになろう! 戦後最年少真打、人間国宝五代目小さんの孫…柳家花緑による、大人の世界の登竜門=落語の聴き方案内です。中学時代の「主要五科目オール1」の通知表も初公開!
内容説明
想像力がだいじなんです。落語を知れば青春の悩みはたちまち解決。
目次
第1章 「与太郎」な小学校時代でした
第2章 高校には進学せず、十五歳で「就職」しました
第3章 二ツ目から真打へ、出世するのは速かったけど
第4章 落語を聴いておとなになろう(『ねずみ穴』―兄の仕打ちの裏にあったやさしさ;『竹の水仙』―「他者を認める」ということ;『中村仲蔵』―おとなになっても「すなお」がだいじ;『子別れ』―暴力亭主が「悪」から「善」へ成長する;『不動坊』―嫉妬心って、だれにでもあるよね ほか)
著者等紹介
柳家花緑[ヤナギヤカロク]
1971年、東京都生まれ。落語家。1987年3月、豊島区立高田中学(現・千登世橋中学)卒業後、祖父・五代目柳家小さんに入門。前座名は九太郎。1989年9月、二ツ目に昇進し、小緑と改名。1994年3月、戦後最年少の22歳で真打に昇進し、柳家花緑と改名する。NHK教育テレビ『にほんごであそぼ』に2007年3月まで出演し、『寿限無』大流行の立て役者となった。以降、子どもたちへの落語普及の活動も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pocco@灯れ松明の火
16
柳家花緑さんの小・中学生期が面白い(これが我が子ならと思うと)この時代にこれは凄。修行中は、落語との距離感で表現されている。舞台裏の仕事や稽古の積み方・有名な落語の解説もあり。読んだ後、「勇気がなくて入れなかった繁昌亭に一人で入って生落語を楽しむぞ」と決意!2012/03/24
きょーこ
10
中学生向けです。落語は、人間のことを語る伝統芸です。ちょっときいてみませんか。花緑さんは、学校の勉強がからっきしだめ。通知表が本にも公開されています(^-^)祖父が柳家小さんさんという、人間国宝です。期待もプレッシャーも大きかったでしょう。悩み苦しんだ時期が、今は懐かしい。大きな壁を、どうやって乗り越えたのでしょうか。落語に出てくる人物は、普通の人ばかりです。著者も国宝の孫といわれても、普通の少年でした。最後に、おすすめの噺が紹介されています。落語の入門書にもなっています。2015/10/25
kera1019
9
小三治師匠やさん喬師匠がまだ子供だった花緑師匠を怒るトコロが何とも噺家らしくて花緑師匠に対する愛情を感じます。2014/09/19
ジョナ
9
落語の入門書としても最適だと思った。落語家って語りが上手いもんだから、まるで落語を聞いているようにすらすらと読んだ。読み終えて東京の知人に電話。「正月に上京するから新宿の末広亭に寄席観に行こうや!」「いいね!」2011/12/15
みどり
8
古典落語好きで、よく聞いてはいる。 ただ、こういう発想で「人を観察する」という形で聞いたことはなかったかも。 15歳でなくても、興味があったら読んで見るといい。薄くてすぐに読み終わるし。 2022/09/09