出版社内容情報
講談社が運営するモバイルサッカーサイト『ゲキサカ』(http://gekisaka.jp)の人気“審判コラム”『No Referee, No Football』に加筆・修正をした待望の単行本化。2010年のJリーグで話題となった明らかな誤審やミスに見えて実は正しかった判定、試合を観戦する人に分かりにくかったジャッジなどを解説していく。さらに本書では、2010年最大のトピックスであったワールドカップにまつわる審判の現状や未来についても書き下ろした。
2010年のワールドカップ南アフリカ大会。ベスト16進出を果たした日本代表チームとともに、日本の審判も日本人として初めてワールドカップ決勝の舞台に立つなど大いに活躍した。一方、大会で起きた誤審は世界中で議論を呼び、日本国内でも審判に対する関心が今まで以上に高まってきている。しかし審判のことや判定について詳しく知りたいと思っても、知る術がないのが現状。本書は、こうした不満を抱えるサッカーファンの受け皿となり、「審判」という新たな目線を持つことによって、これまで以上にサッカー観戦を楽しむための新しい見かたを紹介する。
第1部 サッカーをもっと深く知る?2010年Jリーグ?
第1章 ペナルティーキック
PKの進め方、ペナルティーエリア内での判定について解説。
2章 オフサイド
オフサイドをめぐる判定を図解とともに解説。
第3章 イエローカードとレッドカード
カードにまつわる判定を解説。
第4章 ハンド
ボールが手に当たっただけではハンドの反則にならない。選手の意図まで見極める必要のあるハンドは、審判にとっても最も難しい判断を解説。
第5章 アドバンテージ
ゲームをより面白くするアドバンテージの判断。アドバンテージ適用後のイエローカード警告や退場が絡むことでより複雑になるアドバンテージを解説。
第6章 ゲームコントロール
たとえ審判の判定のほとんどが正しくても、試合が荒れることはある。審判と選手の間のコミュニケーションに着目し、解説。
第7章 "日本病" 日本と世界の違い
日本と世界で審判の判断基準は異なるのか。ファウルスロー、遅延行為、ホールディング。この3つに対する日本人選手の考え方、さらには審判の判断は世界基準とかけ離れているのが現状をいかに克服していくかを解説する。
第2部 審判とワールドカップ
第1章 2つの大きなミスジャッジ
2つの誤審は世界中で議論を呼んだ。ドイツ対イングランドのランパード選手の"幻のゴール"、アルゼンチン対メキシコのテベス選手の"オフサイドゴール"。こうした審判のミスをなくすにはどうしたらいいのか。
第2章 FIFAの審判育成法
5つの部門から成るFIFAの審判援助プログラム(RAP)を解説し、大会中に審判が見せたパフォーマンスがいかなるものだったかを具体的な数字で検証する。「気功」の身のこなしを取り入れた「エナジー・パフォーマンス」の話も。
第3章 アジア人レフェリーの活躍 ブラジルへの道
日本の西村雄一主審が開幕日の2試合を担当するなど、南アフリカ大会ではアジア人レフェリーが大いに活躍した。日本は14年のブラジル大会に向け、早くも審判の世代交代にも取り組んでいる。
松崎 康弘[マツザキ ヤスヒロ]
著・文・その他
内容説明
2010Jリーグ&W杯を徹底解剖。審判を知ることで身につくサッカーの新しい見かた。
目次
第1部 サッカーをもっと深く知る―2010年Jリーグ(ペナルティーキック;オフサイド;イエローカードとレッドカード;ハンド;アドバンテージ;ゲームコントロール;“日本病”―日本と世界の違い)
第2部 審判とワールドカップ(2つの大きなミスジャッジ;FIFAの審判育成法;アジア人レフェリーの活躍―ブラジルへの道)
著者等紹介
松崎康弘[マツザキヤスヒロ]
(財)日本サッカー協会審判委員会委員長。1954年1月20日生まれ、千葉県千葉市出身。82年28歳でサッカー4級審判員登録。90年から92年、英国勤務。現地で審判活動に従事し、92年にイングランドの1級審判員の資格を取得。帰国後の93年1月に日本サッカー協会の1級審判員登録。95年から02年までJリーグの主審として活動し、95年から99年までは国際副審も務めた。06年7月末から(財)日本サッカー協会理事及び審判委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
saga
mazda
姉勤
アイマール
Sunekosuring