わたしの茶の間

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062166973
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「どうしてこうおせっかいなのか――ときどき主人に笑われたり叱られたりして反省するのだけれど、一向になおらない。(これは下町育ち、浅草生まれのせいかしら)自分でそう言い訳をしてみたりする。」(「おせっかいの反省」より)
女優・沢村貞子。ふだんの暮らしを楽しむ人生の達人がほがらかに書き残した、子ども時代の回想、夫への愛情と感謝、老いへの心構え、そして女優に関する十二章。日本人が心に秘めた「美」と「徳」を呼び覚ます珠玉の名エッセイ集を新装復刻。

内容説明

自分の「暮らし」と向き合えば人生は、より良く生きられる。初めてなのに、懐かしい。日本人が心に秘めた「美」と「徳」を呼び覚ます珠玉の名エッセイ集。

目次

電線の雀たち
おかしな職業?
女優と家事
賀状
松竹梅とブドウ酒
相棒
干支
話の輪
チョイチョイ人生
耐用年数〔ほか〕

著者等紹介

沢村貞子[サワムラサダコ]
1908年東京生まれ。女優・エッセイスト。府立第一高等女学校(現・都立白鴎高等学校)卒業。日本女子大学在学中に新築地劇団に入団、治安維持法違反で獄中生活を送り、大学は中退。その後、日活太秦現代劇部に入社。34年、映画デビューし、小律安二郎監督作品をはじめ数々の作品に出演、またテレビドラマにおいて名脇役として活躍する一方、日々の暮らしを綴ったエッセイを発表し、77年に刊行した『私の浅草』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

きりぱい

9
お昼に豚カツを食べてきた夫の晩ご飯には、予定のビフテキをひっこめる気遣いをし、「料理は、夫が食べるためにこしらえるもので、その料理を食べるために夫がいるわけではない」と、なかなかはっとするようなことをさらりと言ってくれちゃう。人並みの暮らしというものを説いた「新婚世帯やりくり法」なんて、忘れていた謙虚な気持ちを取り戻す気分。物の考え方や人とのつき合いに総じて自分の芯と思いやりが感じられ、気風と生き方が気持ちいい。それにしても女優といい、料理といい、読んでいてたまに高峰秀子と混同してしまうのは私だけかしら。2014/10/09

ひえやす

5
本の中に出てくる食べ物が、素朴だけどどれも美味しそうなこと。表現がすごくいい。「おひたしの花ガツオは夢のように薄く削る」、、、スーパーの安物でも美味しく感じる貧乏舌だけど、いつかそんな夢のように薄い花ガツオを、うだるような真夏の暑い夜、よ〜く冷えたお豆腐にどっさりかけ、ぽっちりお醤油をかけ、わしわし食べてみたい。お腹が空いているので食べ物の話しが好く印象に残った 笑2016/01/25

おさと

4
昭和の時代に「老害」とか「積読」とか使っていらっしゃる!2023/06/27

まいさん

2
女優の沢村貞子さんのエッセイ。沢村さんのエッセイはユーモアがあり、カラッとしていて愛情深く、そして潔さがある。「人並みの暮らしとは、他人と同じ暮らしをすることではなく、今のあなたにふさわしい、個性のある人間らしい暮らしのことです」「齢をとったら、人を支配するのではなく、自分自身を支配する努力をしなければいけない。それが老人が生きてゆくうえでの最大の秘訣だと思う。」考えさせられる。2018/01/08

みなごじら

2
読むとしゃきっとします。かっこいい生き方。仕事と家事の両立、夫婦の考え方。子供がいないので参考になる部分は多かった。小さい時からお母さんに家事を仕込まれたそうですが、今からじゃこのぐうたらは治らんかなあ。思い立った時にすぐ動けるように家のあちこちに襷を置いておくのか。襷は不要だけど、なにか真似ができないかしら。2014/10/21

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