「自殺志願者」でも立ち直れる

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062166676
  • NDC分類 368.3
  • Cコード C0036

内容説明

南紀白浜・三段壁で保護した人たちと共同生活を送る牧師が、「命の現場」での実体験から自殺防止の対策と生きる力を取り戻す方法を緊急提言する。

目次

第1章 なぜ自殺救助牧師になったのか(牧師への道;初めての自殺救助 ほか)
第2章 自殺救助と命の対話(10円玉から始まる自殺救助;三段壁での対話 ほか)
第3章 丘の上の教会で共同生活(自殺からの再出発;集団生活の人間模様 ほか)
第4章 社会復帰と自立をめざして(路上で見つけた自立;ささやかな人助け ほか)
第5章 自殺超大国ニッポンへの提言(様変わりした自殺志願者;自殺予備軍が生まれている ほか)

著者等紹介

藤藪庸一[フジヤブヨウイチ]
1972年、和歌山県白浜町生まれ。東京基督教大学神学部神学科卒業後、1999年に郷里の白浜バプテストキリスト教会の牧師になる。「いのちの電話」での相談とともに、三段壁を訪れる自殺志願者を保護し、教会で寝泊まりさせる共同生活を通じて自立をめざす支援活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ゆいまある

78
この人に救われて自殺を思いとどまった人から借りた。自殺志願者を助けて教会で共同生活を送る活動をしている牧師さん。一昔前の頑固オヤジみたいな人で、お節介で暑苦しいタイプのようだ。合わない人もいるかもしれないが、多くの人が孤独を引き金として自殺に踏み切ることを考えると、個人主義の尊重よりもこういったお節介が有効であることも分かる。生活保護の手前の制度が必要というのは納得だが、みんなが余裕のないこの世の中でそれは叶うだろうか。2023/06/18

naginoha

54
私の地元和歌山の観光名所であり、自殺で有名となってしまっている三段壁に「いのちの電話」を設置し、自殺志願者を瀬戸際で救う活動を続けている藤藪庸一さんの著書。いのちの電話で自殺志願者の声を24時間体制で聴いていることだけでもすごいけど、それから彼らが自立できるまで共同生活する場を作り、就職支援から挨拶など社会の常識の指導にいたるまで自殺志願者にできることを全てやってることに驚く。 自殺者の多い日本。藤藪さんのようなことは正直ようせんけど、生きやすい社会のためにまず人に優しくありたいと思った。3.5/52021/06/01

鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)

3
著者は牧師さん。誰にでも「生まれてきたからには何か使命があるはず」と迷いなく告げられるそうな。私には信仰心がないから、人の価値をどこで量ればいいのか分からず、「信仰ってベンリねぇ」と思ってしまう。現代日本人に増えてきた心の荒廃「粘り強さが足りず、ちょっとしたことでコケて立ち直れない」「自殺しようとする人に『死にたきゃ死ねば』と吐き捨てる」「自分に都合のいい関係を渡り歩き、気付けば孤立」「感謝知らずで不満ばかり」…あら、私のこと??このお方、優しく粘り強いだけでなく、けっこうキツ~イことも言ってくれる。2011/02/21

れおな

2
自殺救助は口で言える程簡単な物ではないと感じた。先代から引き継いだ若き牧師夫妻の活動はとても私には真似が出来ない。自殺志願者を自宅や教会に招き入れ共同生活を営む上での苦労や、恩人とも呼べる夫妻を裏切る様な行為をする若い夫婦等、人間対人間のぶつかりあいも時に有る。筆者は現代の世の中の低下した人間力即ち昔なら人との係わりは密接だったが現代はとても希薄だ。真に自殺を無くす為にはそれらの向上を訴えているが私も同感である。都会のマンションに限らず隣は何をする人ぞ、個人主義は少し寂しい物がある。2018/06/04

fiddler05

1
社会の奈落に落ちていく人々を救うため、日々奮闘する一人の牧師の話、2020/02/13

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