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家康、死す〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 302p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062165013
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

若くして三河一国を独力で平定した家康。その死が伝われば、均衡は破られる。桶狭間に勝って、天下取りに向かう信長や甲斐の信玄に挟まれ、隣には、衰えたりといえども今川がいる。家康暗殺の事実は、ひた隠しにしなければならない。急遽見つけ出した身代わりは、広忠寺の住職に収まっていた異母弟・恵最。姿形が瓜二つなだけでなく、何から何まで自在に家康になりきっている。疑念が次第に大きくなる世良田次郎三郎は、お家のためにも謎の解明に乗り出す。

著者等紹介

宮本昌孝[ミヤモトマサタカ]
1955年、静岡県浜松市生まれ。日本大学芸術学部卒業後、手塚プロ勤務を経て執筆活動に入る。’95年、『剣豪将軍義輝』で一躍脚光を浴び、時代・歴史小説の旗手と目される。’06年発表の『風魔』が痛快時代小説の超大作として高く評価され、中山義秀文学賞最終候補となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤枝梅安

30
タイトルが衝撃的。10ページも読まないうちに「家康」が殺される。ここからは史実と筆者のフィクションを巧みに絡めた新しい時代小説だ。武将の家族や有能な家来たちと、彼(彼女)らによって各方面に放たれた「忍びの者」の暗躍を描きながら、「今の家康」と「前(さき)の家康」の性格や考え方の違いと、それに動かされる家臣たちの動揺を読者に提示する。「家康影武者説」は古くは村岡素一郎の「世良田二郎三郎が家康となった」という説があるが、この小説では、「世良田次郎三郎」はあくまでも家康の家臣である。2011/10/12

タツ フカガワ

28
読み進むほど思い出すのが隆慶一郞さんの名作『影武者徳川家康』。関ケ原の戦いで家康が死に(享年57?)、影武者世良田二郎三郎が家康となって江戸幕府をつくりあげるけれど、本書の家康は徳川姓になったばかりの26歳のとき暗殺される。家康側近の世良田次郎三郎は、顔ばかりか生年月日も同じ僧侶を見つけて家康に仕立て上げる。やがて家康暗殺を命じた人物とその目的が明らかになったところで下巻へ。2021/05/22

ネコ虎

7
上質な歴史ミステリーフィクション。宮本昌孝は初めて。隆慶一郎「影武者徳川家康」はかなり昔読み始めて挫折。家康入れ替わりは面白そうなんだが、なぜか隆慶一郎のものは読み進められなかった。この本は読者にも複雑な謎を提供して本当のところがわからないまま、読み進めさせる。少し筋の説明のみ先行して小説としての余韻が少ないのがもう一つか。下巻はどうなっていくのか。2018/05/13

tom

6
今のところ、「影武者徳川家康」の方がはるかに上出来だと思う。評価は、下巻を読んだ後で。2011/10/27

ちゃんちゃん

6
あの家康は実は暗殺されていた。誰が何の為に?徳川家のために密かに家康に成り代わった「家康」は本当は何を考えているのか。歴史の糸にたぐられながら次郎三郎は真実に迫る。。。なかなか斬新な展開で面白かった。下巻でどう着地させてくれるのか楽しみ。2011/03/22

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