出版社内容情報
水中の特殊部隊が立ち向かう国際的謀略とは
海上自衛隊を飛び出し、自らの正義に従ってダーティービジネスに手を染める男に怪しい依頼が。フィリピンで消えた女医を捜した先に、国境を超えた罠が待ち受ける。
内容説明
1年前に自衛隊を辞し、ミンダナオ島のダイビングショップで働いていた河合斌に、フィリピンで消息を絶った日本人女医を捜してくれとの依頼が持ち込まれる。捜索を進めるうち、双子の巨大台風が接近する与那国島で61名もの人質を盾に立て篭もる武装集団の存在が明らかに。日本政府は河合がかつて率いていた部隊を政治決断により招集、事態打開の特別任務を発令する。だが、その裏には国家が決して明かしはしない驚愕の事実が隠されていた。取り戻すべきは人質の命か、己の誇りか、それとも―この国の未来か。
著者等紹介
麻生幾[アソウイク]
1960年、大阪府生まれ。作家、ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
160
初読みの作家さんでした。ここしばらく感動モノや青春モノが続いていただけに、久しぶりのアクションモノだったので、ある意味新鮮に読めました。個人的にこの手の作品で重要視しているコトは、まず何よりもテンポがいいコトです。まさしく映画の如く‘息もつかせぬ’展開で進まないと、多分面白さが半減してしまうかなと。そういった観点からは、悪くない内容でした。必要以上に丁寧な解説も多くはなく、無駄に状況を説明しないとこも良いかなと。ただ、他の方のレビューにもあるように、少し人物が亡くなり過ぎと感じるとこは少し残念でした。2014/08/16
Lara
78
フィリピン、ミンダナオ島。国境なき医師団で働く、折原雪乃女医が拉致された。奪還を目指す、海上自衛隊特別警備隊(SBU)、バッドボーイズがその任にあたる。伊藤祐晴、元同隊の小隊長の実話に基づくらしい。本人曰く「40%以上は実話」とのこと。2023/05/19
流花
16
自衛隊に本当にこんな凄腕集団の特殊部隊があるのかわからないけれど、一般国民が知らされてないだけで近隣国とのトラブルはたくさんあるのだろうし、秘密裏に任務につき命を賭して日本を守っている人はいるんだろうな。そして自国より自分達の保身を考えている役人も…初 麻生さんの作品でしたがとても面白かった。2014/02/12
空崎紅茶美術館
16
ざっくり読めた。でも、何か中途半端な印象。都合が良すぎる展開に辟易。主人公があんまり超人すぎると共感できないし、煽るだけ煽って結局そんなに強くないのも興ざめしてしまう。彼の頭の切り替えが速すぎて、「そこ、もっと考えた方がいいんじゃないか」と何度も心配してしまった。2010/10/30
遅筆堂
15
へんなの。なんか稚拙だよね、展開が。言っていることすごいのだけれど、完成度が低いのだよ、主人公はじめその他の方。全体的にやすっぽい。麻生幾らしさがない。てにをは、間違ってもいつもの収拾つかないパターンの方がいいなあ。らしさ、らしさだよ、理解できない魅力だよね。うーん、疲れているので支離滅裂。2010/10/07