内容説明
神、道徳、個人と国家、実在論、科学主義、心身問題、芸術論…“哲学”はこう考える。「曇りない思考」のためのレッスン。
目次
第1章 神
第2章 正しいこと・正しくないこと
第3章 政治
第4章 外界
第5章 科学
第6章 心
第7章 芸術
著者等紹介
ウォーバートン,ナイジェル[ウォーバートン,ナイジェル][Warburton,Nigel]
1962年生まれ。英国ブリストル大学卒業、ケンブリッジ大学ダーウィン校で哲学博士。ノッティンガム大学講師を経て、現在、オープン大学上級講師。一般向けの哲学講座や著作に定評がある
栗原泉[クリハライズミ]
1965年、米国セント・メリー大学卒業(哲学・英語学専攻)。エンサイクロペディア・ブリタニカ日本支社編集部勤務を経て、現在、翻訳に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
CCC
7
『神』『正しいこと・正しくないこと』『政治』『外界』『科学』『心』『芸術』以上が論点。主要な論の説明と、その問題点の指摘という流れで一貫している。とても簡潔。分かりやすい。小中学生にも薦められるかも。2017/03/01
ノンミン
3
7つのテーマそれぞれについて、哲学の代表的な考え方とそれへの反論が述べてあり、読み手に対して、より幅広い視点を持てるような構成となっており、勉強になった。 入門書としては素晴らしいと感じた。2019/12/09
amanon
3
まがりなりにも哲学科の院を出た人間にとっても新鮮で何かと発見があった。本書を読みとおすにはそれなりの胆力が必要かと思うが、平易な語り口でわかりやすいので、哲学入門としてはかなりの良書。一つのトピックについて、色々な立場から考察して、結局究極的に正しい答えはないという結論に持っていくというやり方は、読者に多様な思考法を促すという意味で、非常に有効だと思う。ただ、惜しいのは各章末の読書案内で紹介されている本に未翻訳のものが多いこと、できれば、日本版独自の読書案内を加えたら、より本書の価値が増したのでは。2017/04/12
N
3
とてもわかりやすいです。こういう論があって、批判があって、さらに展開して、他にもこういうアプローチもあって、批判もあって…と、7つのテーマについて語られてます。どれも流れが理解しやすく入門にちょうどいい。2016/05/18
有無
3
哲学の歴史や今までの研究は、一般の人に伝わりにくい部分もある。それを、基本的な私の思考とうまく繋げる良書。2012/02/17