• ポイントキャンペーン

すばらしい人間部品産業

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 445p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062162876
  • NDC分類 490.15
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「私の問題意識はこの本から始まった」 福岡伸一

★臓器や組織の効率的な売買のために、胎児の生体解剖が行われている?
★凍結されたままの胚(受精卵)に、人権や遺産相続権はあるのか?
★ある調査で、「生まれる子供が肥満体とわかれば中絶したい」と答えた人が11%
★ヒトの遺伝子をもつように改良された「動物」に次々と特許が与えられる
★「背が高くなるように」と、毎日ヒト成長ホルモンを注射する少年
★クローン技術によって生まれた生物には、なぜ「異常体」が多いのか?
福岡ハカセの“原点”が名訳とともに甦る。

人間は「人間部品の商品化」に答えを出せるのだろうか?

内容説明

血液、臓器から胎児、遺伝子、はては新種生物やクローン人間までもが効率的に生産され、市場で売買される時代。その萌芽はすでに半世紀前から始まっていた…人間部品産業のリアルな実態を警告した歴史的名著に、新エピソードを加筆した改訂&決定版。

目次

1 人体と部品のあいだ(血は商品か;臓器移植ビジネス ほか)
2 赤ちゃん製造工場(赤子産業;生命の種 ほか)
3 遺伝子ビジネス(遺伝子をデザインする;他人に差をつける薬 ほか)
4 人間部品産業との闘い(移動機械と神の見えざる手;機械論的な「からだ」 ほか)

著者等紹介

キンブレル,アンドリュー[キンブレル,アンドリュー][Kimbrell,Andrew]
弁護士、市民運動家、執筆者として、およそ四半世紀にわたり活躍中。1997年には食品安全センター(Center for Food Safety=本拠・ワシントンDC)を創設、事務局長を務める。環境保護、持続可能な農業のあり方を訴えている

福岡伸一[フクオカシンイチ]
1959年東京生まれ。生物学者。京都大学卒。米国ハーバード大学研究員、京都大学助教授などを経て、青山学院大学教授。2007年に発表した『生物と無生物のあいだ』(講談社現代新書)は、サントリー学芸賞、および新書大賞を受賞し、ベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

12
どこから人間なんですかね。2015/05/05

tan_keikei

4
血液・臓器の売買から中絶胎児、はては遺伝情報まで、人体全てを売買可能なものと見なした現状を俯瞰し問題点を洗い出す前半と、人体をそこまで商品化するようになった思想の源流へとさかのぼる後半、どちらもスリリングで示唆に富む。生殖医療や遺伝子ビジネスに、引っかかるものを覚えるひとにこそ読んでほしい一冊。2013/11/16

ぼのまり

4
原著は1995年発刊なので、もう18年も前の本なのですが、血液や臓器売買、生殖ビジネス、遺伝子ビジネスなど、人間の人体が売買される状況について詳細に説明されている。価値を貨幣というモノサシでしか測れない人類の辿り着く先が暗示されているようにも思う。2013/06/09

貧家ピー

3
科学の発達を背景に、市場主義が人間そのものを商品とする歴史と現状。豊富な具体例がこんなことが起こっているのかという現実と認識の差異を感じた。 凍結胚を巡る生命・家族の定義、遺伝子工学の進化による優生学世界の脅威等。 人間部品産業のメリットを享受できる・できないという格差も生まれているだろう。 市場主義をできるだけ廃し、無償提供の原則に置き換える努力は、考えなければならないかも。2017/08/12

DEE

3
人間は単なる組織の集合体なのか? それとも神を模した集合体なのか? どこまでが倫理的に許されて、どこまでが許されないのか。 一言で言えばそのボーダーを突き詰めていく一冊。 書いたのはアメリカ人。 確かに書いてあることは立派だけど、牛や鶏はよくて鯨がダメって理由を言ってくれよ、と思わないでもない。2015/12/22

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/3075115
  • ご注意事項

最近チェックした商品