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石のラジオ―野坂昭如戦争童話集 沖縄篇

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  • サイズ A4判/ページ数 54p/高さ 22X27cm
  • 商品コード 9784062161909
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8793

内容説明

昭和20年8月15日。正午過ぎ。大日本帝国南のはずれの島の、太平洋に面した洞穴の中で少年が死にました。沖縄戦の悲劇を今に伝える、野坂昭如×黒田征太郎渾身の戦争童話絵本。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

chimako

60
野坂昭如氏による戦争童話。童話と言うには厳しい現実。お父さんの鉱石ラジオを聞きながら逝った少年の話。沖縄は大日本帝国に捨てられて戦場にになった。アメリカ軍はこの小さな島を形が変わるほど攻撃。ハブの恐ろしさに森をとことん焼く。重なる死体。沖縄の戦争は6月23日に終わったことになっているらしい。それからの2ヶ月たらずを少年はどうやって過ごしたのだろう。衰弱するからだと混濁する意識。おじいさんやおばあさんの声を聞きながらすこしでもやすらかな最期だったことを祈るのみ。歴史にしてしまってはいけない。2014/06/06

ほっそ

7
沖縄戦を題材にしたお話に、黒田征太郎さんの素晴らしい絵がつきました。沖縄のこと、深く知るためにもいい絵本だと思います。2010/11/18

アキ

5
昭和二十年八月十五日。正午過ぎ。大日本帝国南のはずれの島の、太平洋に面した洞穴の中で少年が死にました。で始まる本作は、同じ野坂氏による「昭和20年9月21日 僕は死んだ」という一文が冒頭にある「火垂るの墓」を思い出させます。本作は昭和20年当時、14歳や6歳の少年だった野坂昭如と黒田清太郎による作品であることに内容以上の意義があるのかもしれません。2011/07/14

ろくべえ

3
★★★☆☆ 中学〜 平和学習ブックトーク選書のための一冊。2016/01/21

そ吉

2
野坂昭如は世間一般の俗物的な評価と違い反戦をライフワークとする作家であると思う。 火垂るの墓の様に児童文学としてはかなり重いテーマの作品を書いており、この絵本もその系統にある一冊である。 この沖縄での戦禍はウクライナで今現在起こっている事でもあり、決して過去のことでなく今に繋がっているのだと考えさせられながら読んだ。 ★★★★☆2022/03/27

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