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内容説明
警察のトップが撃たれた―前代未聞の事件は未解決のままついに時効を迎えた。屈辱の日本警察、内幕ドキュメント。
目次
初動捜査
語り始めたオウム幹部たち
遺留物と手がかり
現職警官の自供
二転、三転
銃弾が語る真犯人
九年目の逮捕劇
北朝鮮ルート
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
111
1995年に発生した国松孝次警察庁長官狙撃事件を追った作品である。警視庁のメンツをかけて、捜査しても なぜ真犯人逮捕に至らなかったのか?オウムとの関わりは本当にあったのだろうか?真実は闇の中だが、当時の時代風景が今に甦ってきて興味深い。未解決事件に対する捜査員たちの悔恨が心に痛い…そんなノンフィクションだった。 2022/03/03
ヱビス
13
国松孝次警察庁長官狙撃事件をめぐるノンフィクション。著者の取材力が恐ろしい。事件のことを一番知っているのではないかと思えてしまうほど。この事件はなぜ公訴時効を迎えることになったのか、正解はわからないものの、およそ推測できた。本来、捜査は犯人と対峙すべきなのに、あちこちに無用の対立(検察と警察、警察庁と警視庁、公安と刑事、キャリアとノンキャリアなど)があって、残念に思う。読むのも大変な量だけど、書くのも大変だったろうなぁ。2023/05/16
garth
4
警察庁と警視庁、公安と捜査一課、キャリアとノンキャリの対立と確執を掘り起こして行くのだが、これじゃ日本の警察って駄目だ…という感想しか。どう見ても筋の悪いオウム説に固執しつづけたあげく、最後に出て来たのが北朝鮮説ってどうよ。2010/05/05
Jun Masuno
2
元ジャーナリストの公安モノの作品を引き続き。警察庁狙撃事件を追ったノンフィクション。当時オウムの地下鉄サリン事件が起き、その流れで捜査が進められたが・・・。 初動捜査の誤りがその後の捜査を混乱を招き、結果事件は時効を迎えることに。他の作品でも描かれる警察庁、警視庁の対立も絡み。 改めてインテリジェンスの重要さを痛感しました。2014/11/06
澤水月
2
警察内部の派閥争いばかりが目につく。読みやすくはなかったな… 中村説をあっさり否定しすぎでは、北朝鮮説って…2010/05/23