出版社内容情報
辺境を旅する作家・写真家、椎名誠の集大成
海峡を渡る密漁船。
高地での巡礼。北極圏のイッカク鯨狩り……。
辺境への旅をライフワークとしてきた椎名誠が、旅先で出会った風景や人々を、写真と文で伝える。
椎名 誠[シイナ マコト]
著・文・その他/写真
目次
砲艦リエンタール号マゼラン海峡をいく
チベットの聖山カイラス巡礼記
ロシアの極北狩猟民族イーゴリさんと犬の話
チャーリーのイッカククジラ狩り
タクラマカン砂漠「楼蘭」探検記
五つの旅。そのほかの旅
著者等紹介
椎名誠[シイナマコト]
1944年東京生まれ。作家。「本の雑誌」編集長。写真家、映画監督の顔も持ち、幅広く活躍する。’89年に『犬の系譜』(講談社文庫)で吉川英治文学新人賞、’90年に『アド・バード』(集英社文庫)で日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
takeapple
16
椎名さんの写真と文の組み合わせはどれも好きだけれど、この本は特に好きだ。旅の総括の総集編というべきか、キルギスの写真物語も見たいけれど、行けたのだろうか?6つ目というメコン川の物語も楽しみだ。この本の写真をボーッと眺めている時間が好きだ。最後の撮影ノートも良い味出ています。2018/08/15
ikedama99
7
図書館の本。いずれの旅も、別の本で読んでわかっていた・・つもりだったが、このように写真と一緒に見るとまた感じるものが違う。また、本には描かれなかった部分も見える。また新しい発見。椎名さんの写真もやはりいいなと思える。こちの分野も見ようと思う。最後の「その他の旅」もまたよい。家族写真の話もほっこりした。今、写真に手を染め始めているので、勉強になったし、面白く思えた。いい本です。2018/10/12
ブロッコリー
3
図書館。 絵本を読んでいるような写真集だった。 一番心あったまったのは、 作者自身の 顔をお孫さんが撮った写真かな。2017/03/31
ダンスにホン!ころりん
2
旅する文学館 @神楽坂にて この表紙の写真の美しいこと。2011/08/08
pepin
2
「象さんは象さんの用があって西にむかい、雲は雲の用があって東にむかう。ぼくはぼくの用があってこの道をまっすぐに進んだ」‐‐息を飲む。冷たくて乾いていて暑くて苦しくてザラリとして澄み切っている。一枚ごとに張り詰めている凛とした“命”。2011/03/25