出版社内容情報
女優山口智子が主宰、浅草の扇職人と書家といとうせいこうで生まれた「暦作成委員会」。江戸の暮らしの知恵を今に生かす面白鼎談集。
女優山口智子を中心に集まった、浅草の伝統を伝える扇職人と江戸文字書家、そしてそれを今のライフスタイルに翻訳するマルチクリエーターいとうせいこう、とで生まれた「暦作成委員会」
暦をもとに江戸の暮らしの知恵を語り、それを今に生かす工夫する。
月・季節ごとの行事別に、それが生まれた理由や薀蓄、今に実現するならこういうこと、という生活提案までを語り合う。
報復絶倒の江戸話を聞くうちに、スローで季節感と人間味あふれた生活への憧憬と、それを今に生かすことを真剣に考えてしまう一冊です。
目次抜粋 「暦制作委員会」発足秘話 山口智子
■春(一月・二月・三月)
●一月 睦月
○獅子に噛まれて無病息災
○姫はじめは白飯はじめ
○一月七日は七草爪
●二月(如月)
○節分だけの商売「厄払い」
○節分が、本当の意味での新年
●三月(弥生)
○三月四日、貨幣単位が変わった日
○三月十七日 牡丹餅もおはぎも、実は同じものの季節別呼称
■夏(四月・五月・六月)
●四月 卯月
○四月一日は衣替え季節先取りが江戸の粋
○四月十七日 春土用、衣服を虫干しに
○初鰹食べたさに漁師の船を追っかける
○幕府の禁を破っても初茄子を食う江戸庶民
●五月 皐月
○端午の節句の柏餅
○菖蒲湯に入れる菖蒲は三つ組みに
○三社祭の歴史は示現会から始まる
○五月十六日 三社の前日は異性交遊はご法度
○花菖蒲の品種改良は御家人のアルバイト
●六月 水無月
○お稽古事は、六歳の六月六日から
○朝顔市
○六月三十日 正しい茅の輪くぐりで穢れを払う
■秋(七月・八月・九月)
●七月 文月
○七月一日 半夏生
○木刀奉納は魔除け
○七月七日 七夕のいわれ
○お迎え火は先祖の霊を迎える火
●八月 葉月
○八月一日八朔には吉原の新ネタ発表会
○中秋の名月は旧暦の八月十五日
○月見は収穫祭に近いならわし
●九月 長月
○九月一日 節分から数えて二百十日目
○九月九日 重陽の節句は菊祭り
○九月の月見は豆名月
■冬(十月・十一月・十二月)
●十月 神無月
○十月一日は冬の衣替え
○江戸庶民は古着屋で着物を買った
○十月最初の亥の日は炉開き
○振袖火事は使い回しが招いた
●十一月 霜月
○荒神様の札は、台所に祀る
○火の用心、火の要鎮とはどう違う?
○三の酉まである年は火事が多い?
○かつて相撲の場所は春秋二回のみ
●十二月 師走
○十二月十三日 すす払い
○十二月十三日は必ず鬼宿 終わったら新参者を胴上げ
〇歳の市がのちに羽子板市に
○がさ市は、正月用品の卸売り市
【著者紹介】
マルチクリエイター。小説家、編集者、さらに映像、音楽、舞台における幅広い表現活動を行う。浅草在住。
内容説明
扇屋「文扇堂」を構える荒井修さん、現代文化を率いるいとうさん、文字のプロフェッショナル右之吉さん、文文文とそれぞれの職に「文」を持つ江戸の三文士。彼らがひとたび顔を合わせれば、次から次へと生まれ出る「なるほど」と笑いの渦。
目次
春(元日に働いていいのは、お宝売りと髪結いさん;獅子に噛まれて無病息災 ほか)
夏(四月一日は衣替え。季節先取りが江戸の粋;浴衣リサイクルは「もったいない」の基本 ほか)
秋(七月一日二度目の山開き;七月一日半夏生 ほか)
冬(十月一日は冬の衣替え;江戸庶民は古着屋で着物を買った ほか)
著者等紹介
荒井修[アライオサム]
「荒井文扇堂」四代目、扇師。浅草生まれ
いとうせいこう[イトウセイコウ]
小説家、編集者、さらに映像、音楽、舞台における幅広い表現活動を行っている
橘右之吉[タチバナウノキチ]
橘流寄席文字、江戸文学書家。「UNOS」代表、回文、雑俳、投扇興も嗜む。ミニ千社札、ミニ消し札の考案者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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