出版社内容情報
つらくても、もう一度チャンピオンになれる。脳卒中の後遺症によって、絶望の淵に立たされた男たち。彼らの生きるよろこびを取り戻させたのはスポーツだった。綿密な取材を経て、実話を昇華した連作短編集。
内容説明
突然の病魔に片半身の自由を奪われた。こんな俺にも、無我夢中になれることがあるなんて―。障害を負った男たちとその家族が、スポーツに挑み、希望へと飛び立つ「身体と心」の物語。
著者等紹介
平山譲[ヒラヤマユズル]
1968年東京都生まれ。記者として出版社勤務ののち、著述に専念。実話を基にした物語を手がけ、近年続けて映画化、ドラマ化されて話題に。映画脚本、ノンフィクション、エッセイなど執筆は多岐にわたり、雑誌、新聞での連載多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うめけろ
6
生きることに希望が持てるような、いい作品でした。僕だっていつか脳卒中にならないとは限らないし、その他の病気で半身不随になるかも知れない。もしそうなったら、希望を持って生き続けていくことができるかなあ、と想像しました。きっと、大変な精神力が要ることだろうなあ、と。この作品の登場人物たちのように、とにかく生き続けないとダメなんですね。2013/02/19
はる
5
「これは実話を基にした物語です。」から始まる3作品。自分がいつそんな状態になってもおかしくないと思いながら読みました。生きる力強さというものを感じました。感動しました。「信じたくないような試練もあるけれど、信じられないような奇蹟だってある。」自分も強くありたいと思いました。2018/09/18
インザマ
4
三作とも泣いてしまった。脳梗塞をもとにした話だが、自分が健康でいることの幸せを改めて感じた。健康なら仕事の悩みなど、本当に些細なことでしかない。2018/06/30
肥後しゅうじ
3
勇気付けられる。考えさせられる。3つの傷ついた大人の男2015/09/26
kikizo
3
たった3つの物語ながら、泣かされました。病気に負けずに必死に戦うおっさんたち。愚痴も泣き言も言います。でも前向きさには頭が下がります。「ハッピーバースデー、俺」はほのぼの感もあり、爽やかさも感じられました。頑張れ!おっさんたち!!!2014/07/25
-
- 和書
- フラット・マンドリン教本