出版社内容情報
野生動物専門獣医師の目から見える地球環境
野のものは野へ帰してやりたい!
映画『ウルルの森の物語』のモデルでもあり、絶滅の危機に瀕した猛禽類の治療にあたる、野生動物専門の獣医師の仕事を追う。
齊藤 慶輔[サイトウ ケイスケ]
著・文・その他
内容説明
釧路湿原の中にある野生生物保護センターで、絶滅の危機にひんしたオオワシやシマフクロウなどの猛禽類を治療する獣医師。「人間が、野生に帰すのは無理だと判断してしまえば、それで終わってしまう。野のものは、野へ帰してやりたい」と語る齊藤氏の仕事のゴールは、傷の完治ではなく、動物を野生に帰すこと。日本ではまだめずらしい野生動物専門の獣医師の立場から、野生動物の現状や、命の重みとは?といったさまざまな問題に深くせまります。
目次
第1章 野生の鳥を診る獣医師
第2章 野から来たものは野に帰す
第3章 野に帰れない鳥たちと向き合う
第4章 “ザルの目”をふさいで絶滅をふせぐ
第5章 シカ肉にひそむ「毒のつぶ」
第6章 たちこめる暗雲、しかけられたわな
第7章 ベルサイユの森から始まった
第8章 助けてやれなかった命
第9章 なぜなら、そこに苦しんでいる鳥がいるから
著者等紹介
齊藤慶輔[サイトウケイスケ]
1965年、埼玉県生まれ。獣医師。1994年より、釧路湿原野生生物保護センターを拠点に、希少猛禽類の救護や野生復帰などの保全医学的な研究にたずさわる。北海道‐サハリン間の“渡り”をしながらオオワシの保護活動を行うとともに、猛禽類における鉛中毒の根絶にも力をそそぐ。2008年、NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」に出演し、多くの反響を集める。猛禽類医学研究所代表。環境省希少野生動植物種保存推進員、北海道地方環境事務所調査研究員、オオワシ・オジロワシおよびシマフクロウ保護増殖分科会検討委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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