出版社内容情報
サムスン改革の中心にいた日本人元役員と失敗学・創造学の権威が明かす、サムスンを通して浮かび上がってきた日本の弱点と強み。サムスンから見えてきた日本企業の真の問題
10年間で世界最大手の総合電気企業に躍り出た韓国サムスン電子。その躍進を中核で支えた元役員と失敗学の権威が、日本の製造業にいま欠けているものを指摘する
プロローグ サムスンの躍進と日本企業の自信喪失
第1章 李健熙会長の危機意識
人生を変えた一本の電話
なぜ大改革が必要だったのか
「質を重視した経営」へ転換
役員としてサムスンへ迎えられた経緯
「3PI運動」
他
畑村コメント トップの視点・トップがやらなくてはいけないこと
第2章 IMF危機
「IMF危機」とはどんな危機だったのか?
グループ会社を整理統合
「おまえはいらない」
厳しいコストカット
他
畑村コメント 自社の強みを知る
第3章 組織と人のイノベーション
「人の革新」がサムスンを変えた
人材開発に尽力
「地域専門家」の育成
相手の文化を知らずに物は売れない
粗悪品を持ち込んで技術情報をキャッチアップ
他
畑村コメント トップダウンとボトムアップ
第4章 プロセスのイノベーション
なぜプロセス・イノベーションが必要だったのか
「PDM」と「スーパーセット」
「デジタルものづくり」が後押し
「串焼き鳥方式」から「刺身方式」へ
「材料費削減運動」の成果
サムスン流のものづくり
他
畑村コメント 「デジタルものづくり」の意味
第5章 製品のイノベーション
オリジナル製品の開発
「ベンチマーク方式」と「リバースエンジニアリング」
「ジャパン・プロジェクト」
「日本追従型」から「新興市場」へ
「グローバル化」の意味
価格を決める二つの方法
「製品の質」は消費者が決める
「サムスン」という名前を売る
他
畑村コメント プロダクト・アウトとマーケット・イン
第6章 日本が生き残る道
トヨタはなぜ赤字になったのか
自動車をなかなか買い換えなくなった日本人
世界一安い、二〇万円の小型自動車が暗示する未来
新興市場の可能性
「表の競争力」と「裏の競争力」
サムスンの弱み、日本企業の強み
他
吉川 良三[ヨシカワ リョウゾウ]
著・文・その他
畑村 洋太郎[ハタムラ ヨウタロウ]
著・文・その他
目次
プロローグ サムスンの躍進と日本企業の自信喪失
第1章 李健熙会長の危機意識
第2章 IMF危機
第3章 組織と人のイノベーション
第4章 プロセスのイノベーション
第5章 製品のイノベーション
著者等紹介
畑村洋太郎[ハタムラヨウタロウ]
1941年東京生まれ。東京大学工学部機械工学科修士課程修了。東京大学大学院工学系研究科教授を経て工学院大学グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科特別専任教授。東京大学名誉教授。工学博士。専門は失敗学、創造的設計論、知能化加工学。ナノ・マイクロ加工学。2001年より畑村創造工学研究所を主宰
吉川良三[ヨシカワリョウゾウ]
1940年生まれ。1964年日立製作所に入社後、ソフトウエア開発に従事。CAD/CAMに関する論文を多数発表し、日本能率協会専任講師を務めるなど日本のCAD/CAMの普及に貢献した。1989年に日本鋼管(現JFEホールディングス)エレクトロニクス本部開発部長として次世代CAD/CAMシステムを開発。1994年から韓国三星(サムスン)電子常務としてCAD/CAMを中心とした開発革新業務を推進。帰国後、2004年より東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センターにて日本のものづくりの方向性について研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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