傷痕(きずあと)

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062157582
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

17 年前に殺された弁護士一家の遺族は、いまも「傷痕」をかかえて生きている。主犯格と裁かれた男は死刑になったが、共犯者が仮出所してあらわれてきた。そんなとき、加害者の血をひく大学生が、友人に誘われて出かけた法律サークルの会合で出会い好きになってしまった女子大生は、被害者の1人とおなじ「五条香子」という名前だった――。2人の出会いが、やがて悲しき事件をまきおこす。そして、新たな「傷痕」が……。加害者側にも被害者側にものこる哀しみを描いた、心ふるえるミステリー!

内容説明

17年前に殺された弁護士一家の遺族は、いまも「傷痕」をかかえて生きている。主犯格と裁かれた男は死刑になったが、共犯者が仮出所してあらわれてきた。そんなとき、加害者の血をひく大学生が、友人に誘われて出かけた法律サークルの会合で出会い好きになってしまった女子大生は、被害者の一人とおなじ「五条香子」という名前だった―。二人の出会いが、やがて悲しき事件をまきおこす。そして、新たな「傷痕」が…。加害者側にも被害者側にものこる哀しみを描いた、死刑や裁判員制度をも問う心ふるえるミステリー。

著者等紹介

矢口敦子[ヤグチアツコ]
作家。犯罪などの加害者と被害者、その家族ら周囲の人たちの思いや内面を描いた、心に残るミステリーで人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mmts(マミタス)

43
被害者遺族と加害者遺族、二人はプラトニックでした。これを信じますか?詳細は後日。2018/01/31

しろいるか

37
弁護士一家4人が殺害された事件の被害者親族と加害者親族が20年の時を経て巡り会う。題材やつかみは良く一気に読めたのだが、終わってみると広げた風呂敷を畳みきれてない感がある。色々な疑問点がすっきりしないまま、まさに尻切れトンボ。桜井香子の手紙の真贋は結局どっち?DNA鑑定の結果は?理信の知也に対する心情は?等々描ききれてないところが多くてモヤモヤだけが残っている。2011/02/01

みかりん

10
最後まで読んでから最初に戻って読むと 意味の分からなかった文が全てのピースにハマります。内容は面白かったんですが なぜ 西川は全部の罪を被ったのか?誰がみてもわかることが いくら口が上手いからって これじゃあ 警察何やってるのか。っていう疑問満載の終わりでした。その心情がわかった上での ラストなんじゃ無いのかな〜。2019/05/21

nyanco

10
坂本弁護士一家殺害事件を思い出させる弁護士一家惨殺事件。殺された被害者の家族、加害者とされた犯人の家族、事件に関わる各々の傷痕が断片的に描かれ、物語は始まる。疎遠だった幼なじみがきっかけで二人が偶然出会うことや、香子の名前のことなどなど、かなり都合の良い展開。おまけに罪を償うということ、死刑制度、香子の出生の秘密と愛のない生い立ち、死刑執行人の苦悩…、ちょっと盛り沢山過ぎたかな…。盛り沢山なので、面白くサクサク読めちゃうんだけど、う~ん、何も残らなく残念。2009/09/19

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

9
17年前に起きた一家皆殺し事件の主犯格とされる男の息子と被害者の一人と同じ「五条香子」という名前の女子大生との出会い。彼女は事件の関係者なのか?それとも・・?贅沢を言えば主犯格とされたまま死刑執行されてしまった父親や、「五条香子」のもっと突っ込んだ心情を描いて欲しかった。とはいえ、死刑判決についていろいろと考えさせられましたし、グイグイ読めました。★★★★2010/02/05

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