内容説明
黒いまるい目でみつめられて30年…。「ピンポン球」サイズの森の妖精。とっておきの撮影秘話&野生動物との未来。
目次
第1部 ヤマネを追って(ヤマネとの出会い;手探りのヤマネ探し;ヤマネはこんな生きもの ほか)
第2部 私の撮影フィールド(信州の山に魅せられて;ホープロッジの「酋長」;三日間の写真修業 ほか)
第3部 野生動物の保護(野生動物の現実;餌づけが招いた死;ヤマネの災難 ほか)
著者等紹介
西村豊[ニシムラユタカ]
1949年京都府京都市生まれ。1972年長野県に移り住む。1977年自然写真家として独立(ネイチャーフォト・プロダクション代表)。(社)JPS・日本写真家協会会員、JPCA・日本写真著作権協会会員、学校法人東京理科大学諏訪東京理科大学講師。現在、フリーの自然写真家として、ヤマネの撮影をはじめ日本の伝統(祭りや行事)を東北地方、京都市で撮影している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tamami
48
著者の西村さんは京都出身で、現在は諏訪在住の動物写真家。筆者も何度か講演を聞いたことがあり、体験談を基にしたお話は、やさしい語り口で子どもにも分かりやすい。ヤマネは当地でも、名前を聞いたことがあるが実物は知らない、という人が大部分ではないか。そんなヤマネを主人公にして、著者の信州・諏訪との出会い、写真家になる修行のこと、自然保護への考え方等、信州の自然と共に生きてきた半生が語られる。撮影には大変な苦労があったと思われる貴重なヤマネの写真を見るにつけ、どうしようもないくらい愛らしく、自然の神秘に心打たれる。2022/01/07
kinkin
31
先日読んだ「ヤマネのくらし」と同じ著者・こちらは著者が写真家になるまでのこと、山で写真を撮るようになったこと、ヤマネについてなど、体験したことや出会った動物のことなどが書かれている。「ヤマネのくらし」と合わせて読むとよりヤマネのことが伝わってくると思った。2015/03/02
へくとぱすかる
13
ニホンヤマネ。名前は知っていても実際に出会うことは珍しい動物なのだという。でもこの本を読んだ後では、どこか近くにいそうな気がしてしょうがなくなる。自然を保護しなければ、やがて日本からヤマネはいなくなるだろうと言われる。野生動物すべてが危機にさらされている。自然保護を名乗りながら、実は金儲けを考える「オトナ」の何とあさましいこと。本当の保護をするなら、今しかない、とヤマネもそう訴えているようだ。2014/01/19
スズメ
9
自然を愛し、未来の自然を危惧される心が一杯詰まっていました。ヤマネの愛らしさ、撮影の御苦労話、子供たちへの自然との向き合い方の伝授・・。大好きだった故 星野道夫さんを思い出しました。読後コロリと丸まったヤマネが、心の中に転がり込んで来たようで、暖かくなりました。2010/02/11
lotta7
6
まるごとヤマネの話ではなかったけど、読んで良かった。保育園での発見のされ方にクスクス笑い、ネズミ取りに捕らわれた様子に涙ぐんだりした。ヤマネを思う時、丸まって眠るイメージが定着。2013/02/28
-
- 電子書籍
- バッカーノ! 1935-C The G…