内容説明
昭和20年5月、陸軍が福岡に設けた生き残り特攻隊員の収容施設・振武寮で、大貫少尉は上官に殴打され、怒声を浴びつづけた―。伝説の「黒マフラーの飛行隊」の真実が、いま明らかに―。
目次
序章 幽閉された軍神
第1章 「特殊任務を熱望する」
第2章 第二二振武隊
第3章 知覧
第4章 友は死に、自らは生き残った
第5章 振武寮
第6章 敗戦、そして慰霊の旅
終章 知覧再訪
著者等紹介
大貫健一郎[オオヌキケンイチロウ]
1921年福岡県生まれ。台湾で育ち、基隆中学を経て、拓殖大学卒。1942年10月陸軍小倉歩兵第14連隊入隊。43年6月特別操縦見習士官制度に志願合格し、10月大刀洗陸軍飛行学校本校に入校。44年8月明野教導飛行師団入隊。陸軍特攻隊「第22振武隊」の一員に選ばれる。45年4月鹿児島県知覧飛行場から特攻機で沖縄に向かうも、徳之島に不時着。その後福岡市に移送され、生き残り特攻隊員の収容施設である「振武寮」に軟禁された。三重県菰野陸軍飛行基地で、本土防衛特攻隊員として終戦を迎える
渡辺考[ワタナベコウ]
NHKディレクター。1966年東京都生まれ。早稲田大学卒。1990年NHKに入局。甲府放送局、衛星ハイビジョン局、番組制作局、福岡放送局を経て、2007年8月より番組制作局勤務。制作したテレビ番組に、ETV特集「もういちどつくりたい テレビドキュメンタリスト木村栄文の世界」「シリーズBC級戦犯(1) 韓国・朝鮮人戦犯の悲劇」、NHKスペシャル「学徒兵 許されざる帰還 陸軍特攻隊の悲劇」などがあり、3作品とも、ギャラクシー賞選奨(テレビ部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
樋口佳之
かおりんご
そのとき
ののまる
東京には空がないというけれど・・・