出版社内容情報
名城大学教授・弁護士(元検事)郷原信郎氏推薦!
「特捜検察」の危機的な内実がここに示されている。
東京地検特捜部がおかしい。
派手な逮捕劇の裏で何が起きているのか?検察を20年追った記者が斬り込む!
一見派手な逮捕劇の陰で、身内から危機感が噴出!
●「難しい捜査を組み立てて指揮管理できる人材が不足している。要するに素人だ」(元東京地検特捜部幹部)
●「最初に描いた筋書きに強引に当てはめて事件を作っている。恫喝的な取り調べが度を超している」(元東京地検特捜部幹部)
●「事件の処理能力自体が著しく落ちた。経験不足を露呈している」(国税当局筋)
●「もはや捜査のプロ集団ではない。持ち込まれた情報の裏に何があるかを見抜ける人がおらず、裏のある情報に飛びついて安易に事件を組み立ててばかりいる」(警視庁筋)
内容説明
一見派手な逮捕劇の陰で、身内から危機感が噴出!東京地検特捜部がおかしい。派手な逮捕劇の裏で何が起きているのか?検察を20年追った記者が斬り込む。
目次
序章 「猟犬」が駆逐された時代(特捜部の機能不全;「捜査の職人」が消えた;停滞する事件処理;「箔付け」ポストになった特捜副部長;上意下達型捜査の壁)
第1章 「苛察」と「検察」の狭間(封印された身内の膿;法務大臣に報告せず;捨てられなかった「キャリアの首」;一度は見送られた捜査が復活;脅しで積み上げられた収賄額;ひとりで罪をかぶった銀行常務;「盟友」国税の反撃;次々さらわれる大蔵の縄張りポスト;検事が赤線で消した接待;賭けに出た証券会社;検事総長の怒り;不祥事にフタをした東京地検;「右へならえ」のスピード結審;吉永祐介ありせば…)
第2章 「あり得ない」逮捕劇(絶句したヤメ検;「フィクサー」の実像;週刊誌のあやふやな記事を真に受ける;「秋山マネー」という鉱脈;防衛省の膿を出せ;消えた25万ドルを追え;すべては威信を保つため;丸写しの告発書)
第3章 恫喝(「我々がやらせませんよ」;子供と一緒に殺される夢を見た;恫喝を打ち消す調書;逮捕は担当副部長への「はなむけ」;取り調べの人間学;上司の指示通りに追及するだけの検事;事実の究明より有罪判決)
第4章 特捜部がなくしたもの(最後の「捜査密行」時代;「特捜に撤退なし」は吉永だからできた;「検察ファッショ」への戒め;「風向き」を読む検察;「ミスター」が憂えた未来;法務と大蔵、夜の接点;打ち込まれた「くさび」;劇場型捜査の代償)
著者等紹介
石塚健司[イシズカケンジ]
産経新聞社記者。昭和60年、早稲田大学政治経済学部卒業後、産経新聞社入社。司法記者クラブ詰め(検察担当)、司法クラブキャップ、国税・公取・証取担当、事件遊軍班長などを経て、平成14年7月より社会部次長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
C-biscuit
ふぇるけん
take