内容説明
内緒だけど、レワニワのこと知ってる?第二次レワニワ探検隊は、向洋台団地N6棟にある森島君の家に向かった。そこで何を発見することになるのか知らないまま―。
著者等紹介
伊井直行[イイナオユキ]
1953年、宮崎県延岡市生まれ。83年「草のかんむり」で群像新人文学賞受賞。89年『さして重要でない一日』で野間文芸新人賞受賞。94年、『進化の時計』で平林たい子文学賞受賞。2001年『濁った激流にかかる橋』で読売文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Mayu
7
独特な世界観と、雰囲気を醸し出している本でした。終始、抽象的に会話も繰り広げられ、物語が何処へ向かっているのかよく理解出来ないままに上巻が終わりました。それでも何故か、ちょっと続きが気になり、読み進めてしまう本でした。2019/01/12
eneo
4
伊井直行は面白い! なんでもっと読者が増えないんだろう? 昔から、格差社会のほの見える作品が多かったが、今回の作品ではそれが顕著に。主人公はわたしより若いが、彼の見てきた風景がわたしにも想像つく。そして、決して裕福な暮らしをしていたとも思えないのに、彼の世界はなんだか明るい。2009/06/04
takao
2
ふむ2024/12/15
佐伯りょう
2
団地を愛していた、主人公アガタの今は亡き父親の存在(不在)がこの物語の奥行きを深くしているのだと思う。下巻がどのような展開になるのかとても楽しみです。2010/12/10
まみ
2
タイトルと表紙からふわりとしたファンタジーを想像していたら全然違った。うう、ちょっと苦手な系統かも・・・にしてもコヒビトって何者よ!?と読んだ序盤。それがわかる頃から話が掴めてきてなんとか読み進める気になったけど、それでもなかなか波に乗れなかった。後半に入るあたりからは一気読み。派遣社員、難民、引きこもり、家族関係、都市伝説・・・盛りだくさんでした。キリンとレワニワの話が好き。こんなお話するお父さんったら素敵。さて下巻はしばらく図書館の予約待ちです。2010/02/03