内容説明
都会の小さな空間で、五線譜の果てを歌い続ける。男でも女でもなく、ただ美しき、「名もないバラの君」として。誰かにきらわれたら、それはおれがすばらしいということだ。信じるべきは自分の美意識のみ。ステージの上か下か。人は二つに分けられる。仲間を裏切っても、三十路をすぎても、おれはビジュアル系でしかいられない。
著者等紹介
後藤田ゆ花[ゴトウダユカ]
1978年4月10日、徳島県生まれ。明治大学を卒業後、6年間の出版社勤務をへて作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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のりすけ
2
音楽にもV系にも、これっぽっちも興味ない上に、フリーダムな文章構成。悪い本ではないけれど、面白いかと言われればビミョ~。ただしツボにハマる人には、とっても面白いと思うんだわ。出てくる子たちが、なんだかんだ言って礼儀正しいのは、良!!2015/08/23
lyre
2
あまりこの業界には詳しくないので、一章のあたりは言葉の意味につまったりして中々頭に入らず、読んでは戻るを繰り返していたが、二章目に入る頃からは一気に楽しく読めた。主人公たちに自然に共感できて、みんながんばれ!と素直に思えた。ただ、この世界に詳しい人だったら、元ネタなんかもわかってもっと面白く読めるんだろうな、と思った。2009/05/20
yako
2
表紙と中身のギャップ。ビジュアル系の話。人は人の上へとたつ時どうなるのか、憧れや重圧や周りの目。才能や輝かしさの中にある葛藤や突き進む強さ。2009/05/13
163
1
まったくわからん世界やけど楽しめた。薔薇がかっこいい!!前半は薔薇の傲慢さとわがままさにちょっとアレやったけど、中盤から後半にかけて悲しさ・やるせなさに一気に惹かれた。出来すぎやけどいい展開やったなぁ。2009/10/21
里希
1
おもしろい、確かにおもしろいのだがよくわからないという何このアンビバレンス。なんだかわからないけれどエネルギーを感じるお話でした。近くて遠い(V系好きな友達は多いけど私はそれほど)Vの世界。詳しくない世界をのぞき見するのはちょっと楽しかった。2009/08/18




