出版社内容情報
『週刊現代』の人気連載、待望の単行本化! 新幹線はなぜ速い、鉛筆は本当に舐めると毒か、ソースと醤油はなぜ紛らわしい、蛇口を捻ると水が出るのはなぜ。素朴な疑問を抱いた気鋭のライターが深層に迫る。
夏目 幸明[ナツメ ユキアキ]
著・文・その他
内容説明
口紅の「赤」には「虫」が使われている!?なぜイモ?「日本風カレー」の具は東郷平八郎が決めた!「ありふれたもの」にまつわる「二十四の物語」。
目次
第1章 海を越えた日用品
第2章 醤油VS.ソース、食卓外の乱闘
第3章 振動が生み出す“豊かな生活”
第4章 われらがニッポンの誇り
第5章 至高の安物
第6章 われらニッポン人の大発明
第7章 人には聞けない「もの物語」
著者等紹介
夏目幸明[ナツメユキアキ]
1972年、愛知県生まれ。愛知県立豊橋工業高校から早稲田大学へ進学。卒業後、広告代理店『アサツーディ・ケイ』に入社し、その後、雑誌記者に。現在、編集プロダクション『解放区』を主宰し、物作りを支援する『日本製造団』顧問などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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すぎえ
8
ほんとにごくごく身近にある製品の日本発の大発明とかアデランスのかつらやTOTOのトイレ開発秘話をお酒の席のトリビアに使えるくらいライトに提供してくれる一冊。絵や写真も多様されていて読んでいてなかなかおもしろい。赤の着色料に使われるコチニールって臙脂虫という虫からつかわれているらしい。しかも靴紅とかハムとか虫から抽出した色がけっこう使われているらしい。ショック!2009/10/03
おさと
5
ものづくり職人さんのこだわり。たまらん。すごい。面白い。著者の質問面白い(笑)回転寿司やさん?のネーミングセンス秀逸。「TEMACKY」「スーパーマッキー」「OAISO2」「ナックス」。サイコーです。そして、コンドームやダッチワイフまで、すごい。2015/08/25
いとうこんぺい
3
「なぜソースは黒いのか」「20円のチロルチョコがある理由」「インスタントラーメンがくねくねしてる理由」「回転ずしが右からやってくる理由」これらが気になったら手に取るといいです。ちゃんと企業にインタビューしていて、濃い話しばかりです。著者の質問も面白い!「正露丸vs浣腸」は声を出して笑いました。2014/02/03
kitapon1221
2
より「いいもの」をつくろうとする情熱、そしてそれを支える技術。鉛筆、絵の具、醤油、ソース、ピアノ、便器、ファスナー、チロルチョコ、水道水、浣腸、コンドーム…当たり前にこの世の中にあふれているものたち、そのひとつひとつに「物語」がある。ひとつの項目が10ページていどなので、スキマ時間でサクサク読めた。筆者の目の付け所がいいし、相手をリスペクトした上で、率直に質問しているところも好印象。「知りたい」欲が充分に満たされた。面白かったです!2021/06/15
けんとまん1007
2
誰もが知っているモノの裏側。そこに秘められた物語がある。長く使われていて、もう空気のような存在にすらなっている。まさに、ものづくりの奥深さがよくわかるし、それに携わる人たちの矜持のようなものも伝わってくる。へえ~そうなんだ!ということもテンコモリ。面白くてしかたが無い。ちょっとした閃きや思いつき、あくなく探究心、愛着、人間工学にも匹敵する感覚などなど、今度から、ここに出ているものを見る目が変わってしまうだろうな。2011/10/26