内容説明
現役キャリア官僚が告発。根絶したはずの「恐怖」が復活。年金崩壊、失業者対策よりひどい「国民の安全も守れない」エリート集団の無能。
目次
第1章 落ちこぼれキャリア官僚としての歩み
第2章 厚生労働省崩壊
第3章 天然痘を根絶した厚生官僚がいた!
第4章 日本の感染症対策の不毛
第5章 テロ容認国・日本
第6章 もし、天然痘テロが日本で起こったら?
第7章 本当の連携を求めて
著者等紹介
木村盛世[キムラモリヨ]
医師・厚生労働医系技官。筑波大学医学群卒業。米国ジョンズ・ホプキンス大学公衆衛生大学院疫学部修士課程修了(MPH(公衆衛生学修士号))。優れた研究者に贈られる、ジョンズ・ホプキンス大学デルタオメガスカラーシップを受賞する。内科医として勤務後、米国CDC(疾病予防管理センター)多施設研究プロジェクトコーディネイターを経て財団法人結核予防会に勤務。その後、厚生労働省大臣官房統計情報部を経て、厚労省検疫官。専門は、感染症疫学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ken
2
新型コロナの厚労省の迷走を予言してる本といえます。2021/07/04
yurari
2
「連携とは、お互いに信頼関係を持つことに他ならない。機関が違えば、お互いの利害関係もある。けれども、歩み寄って本音で議論をしなければ物事は解決しない。」 でも、私は思う。そもそも、「本音で議論」できない人っているんだよな。こちらがいくらぶつかってみても、そもそも議論ができない。木村さんが、いくら本音で本庁のお偉方と議論したって、きっと結論は変わらない。歩み寄っても仕方ない人たちに対しては、味方を大勢作って、数で乗り込むしかないんだろうな。2017/02/01
うめまる
1
この人が言っていることは至極まっとうなことなんやけど、何となく共感が持ちにくい。厚労省に対する恨みつらみというか、怨念のようなものが本にまとわりついているような感じで、ブログを読んでいるような軽さがあった。できるだけ中立的に書きながら自分の主張を立て、最終判断は読者に委ねるという方が、より読者の心に届きやすいのではないか。どの組織でもそうやけど、正しいと思うことを声高に叫ぶだけでは物事は進まない。いかにそれが正しくて世の中に必要とされているか、他の人(多くの場合は上司)を説得しなくてはいけない。著者は正論2014/10/13
遅筆堂
1
今起こっている新型インフルエンザの予防接種の状況を見ると、この本の内容もまんざら嘘ではないと感じる。けれども、それが事実にしろ結局は暴露本みたいな低俗な印象をもってしまったことも事実。結局は、出世できないグチ。どうして?私のように才能があるのに??なんてね。国家公務員の官僚はたぶん個々に見ればヲレなんかより絶対優秀なのに、それらを動かすシステムが腐敗してるためにそれらが活かされないだけ。煽るだけでは変わらないよ、こういった巨大な組織は。2009/11/05
ヒロ
1
役人体質の実体がわかった。他の省庁も似たり寄ったりであろう。厚労省は特に国民の健康(命)に係わるため今以上に国民に目を向けるべき。2009/08/16