内容説明
後醍醐帝に請われ正成は倒幕の兵を挙げた。悪党の戦を世に示し力を結集するために。真言の真理を社会に実現するには、「悪党の世」を築かねばならぬのだ。―希代の英雄を描く本格長編歴史小説。
著者等紹介
金重明[キムチュンミョン]
1956年、東京都生まれ。東京大学、大阪外国語大学朝鮮語学科中退。’97年に『算学武芸帳』で第8回朝日新人文学賞、受賞。また、’06年に『抗蒙の丘―三別抄耽羅戦記』で第30回歴史文学賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ryuji
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★★★
katta
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南北朝の立役者、楠正成と真言密教の文観のふたりを軸に、建武の親政を物語る。戦いの場面は迫真であるが、それ以外はちょっと説明臭い。まあ、なじみの少ない時代だから仕方がないといえばそうなのだけど。2009/09/28
9rikaz00
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楠正成と文観を軸にした小説。楠正成パートはほぼほぼ太平記どおりに千早城の戦いを描く。文観パートは密教の怪しげなセックス描写が延々と続く。楠パートは太平記読んでれば十分なので、セックスパートや大陸密教との関わりに惹かれるかどうかだと思う。自分はそのへんはそんなに興味わかなかった2018/04/14